top of page

検索結果

空の検索で125件の結果が見つかりました。

  • 「物理」に困る高校生

    < Back 「物理」に困る高校生  コ ラ ム  2023年3月19日 ほとんど子が「物理」を苦手としている 皆さまは高校時代に 「物理」を習ったことはあるでしょうか? 高校1年生のうちは文理関係なく、「物理」を習いテストを受けることになります。 が・・・、この 「物理」 という科目は ほとんどの子が苦手 としています。 この 「物理」ができるかどうかが、文理選択時のひとつの分水嶺 といっても過言ではありません。 塾講師時代に高校1年生の子たちに「物理」を教えることがありましたが、 「 物理」ができない子には一つの共通点 がありました。 それは、 「物体の動きを想像できない」 という点です。 「物理」は物体の動きを想像し、その一場面での力やエネルギーの関係を切り取って、情報を整理することで初めて解答に至る学問です。 したがって、そもそも 物体の動きが想像できないというのは、「物理」を学ぶ者にとって致命傷 です。 結局、そういった子たちには、現象の理解に重きを置かず、目先のテストを乗り越えられるための、型にはまったやり方だけを教えて対処することとなります。 (それでも定期考査レベルならある程度の点数は取れます。) しかし、こういったタイプの子たちは、問題が複雑になったり、少し物体の運動が変わると全く手も足も出なくなってしまいます。 じゃあ、物体の運動を具体的に教えたらいいじゃないか?と思われるかもしれませんが、物理の問題のパターンは複雑多岐にわたるうえ、その際の力の関係を 機械的に覚えさせることはできても、感覚的に納得させることは困難 を伴います。 「物理」における力の方向、分解、増減を整理していくうえで、その ベースとなるのはほとんどが幼少期の体験で培われた感覚的なもの で、問題ごとに覚えましょうとやっていては、高校の3年間で全く足らなくなってしまいます。 「物理」を学ぶ際、公式や計算で困る子はそれほどいないので、できれば 幼少期にいろんな物体で自由に遊ぶ原体験 を積み上げてほしいなと思います。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201   ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

  • 英語学習に必要な能力

    英語学習には単なる単語暗記や文法理解だけでなく、読解力・照合力・集中力など多面的な能力が関係します。この記事では、大学入試改革の流れをふまえ、これからの時代に必要な英語力の育て方と、KASICOで行う基礎トレーニングの方針を紹介します。 < Back 英語学習に必要な能力  コ ラ ム  2021年12月16日 大学受験の問題を解くにはどんな能力が必要? 大学受験の英語で出てくる問題は大きく分けて、 和文英訳、英作文、長文読解、リスニング の4つです。 言語を学習する以上、 学習のベースは暗記 (これも鍛えられる能力ですが)になるのですが、 今回は暗記した上で使いこなす能力の方に焦点を当てて英語学習に必要な能力を整理したいと思います。 当塾では、 英語学習に必要な能力 は以下のように考えています。 ・和文英訳・・・照 合、グリッド、言語化、論理的思考 ・英作文・・・ 言語化、論理的思考、照合 ・長文読解・・・ 映像化、先読み、照合、グリッド、言語化 ・リスニング・・・ 音感、映像化、先読み、照合、グリッド この中ですべてに共通している能力が 「照合」 です。 当塾では、 「照合」 は 「スキーマ(すでに持っている知識や考え方)と照らし合わせられる」 能力と定義しています。 英語はただ単語や文法を覚えただけでは点数はとれず、 それらの覚えた知識はこの問題で使えるのか? これはさっきやったやつと同じではないか? など 覚えた知識を検証して使いこなせる能力 が重要になってきます。 これまで高校生に英語メインで教えてきましたが、これらの能力を持っている生徒は、ほかの生徒と比べて新規に知識を教えた後の問題演習では 3倍以上の速度で 問題を解いたりします。 高校3年間につぎ込める勉強時間が同じだと考えたら受験結果に大きな差異がでるのは明白です。    当塾では、このように知識ではなく将来的に 知識を使いこなすベースとなる本質的な能力の養成 に力を入れています。当塾の理念やサービス内容についてご興味のある方は是非一度説明会にお越しください。   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201     ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

  • 「勉強しなさい」と言いますか?その②

    < Back 「勉強しなさい」と言いますか?その②  コ ラ ム  2024年3月9日 統計調査からみる「勉強しなさい」という言葉 以前のコラムで、 「「勉強しなさい」と言いますか?」 を書きましたが、「やはり勉強しなさいと言わないと心配だ」というお声をいただいたので、もう少しデータで捕捉したいと思います。 ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版  2011 年)によると 「勉強しなさい」と子供に言うと 小学生では勉強時間が増えるが、 中学生になる頃には逆効果 になることが分かっています。 特に一番勉強してほしい中学3年生の受験期には、 「勉強しなさい」と言わない家庭のほうが、 1日あたり 20分以上勉強時間が長くなる 、ことが分かっています。 高校生のデータはありませんが、学年が上がるごとに差がついていっていることから、 さらに逆効果になることが推測されます。 確かに、自身の体験を振り返ってみても、私の周りで 現役で難関大に合格した人の中で家庭で「勉強しなさい」と言われたことがある人はほとんどいませんでした 。 「成績がいいから言う必要がないんでしょ?」とお思いの方もおられるかもしれません。 確かに、 「勉強しなさい」と声をかけないご家庭のほうが、小1から中3まで一貫して成績がいい ということが分かっていますので、その一面はあると思います。 (学年が上がるごとに成績の差は開くようです。) ただ、一つ言えるのは、「勉強しなさい」と言っても、 勉強時間を増やす効果さえ疑わしい 、上に 以前のコラムで述べたような 様々なデメリットがある ということです。 【「勉強しなさい」と声をかけることによるデメリット】 ① 勉強は親の課題であって自分の課題ではないという認識を身に着ける ② 勉強は親を安心させるためにするものであるという認識を身に着ける ③ 勉強はやっている姿を親に見せればいいものと考えるようになる ④ 親から強制されるように言われてやった結果、勉強が極度に嫌いになる ⑤ 親子関係が悪化する 勉強時間を増やしたい場合は、「ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版  2011 年)」でも有効であることが分かっている 「勉強の計画を一緒に立てる」 「勉強の意義や大切さを伝える」 のような、 子供の自律心を育む方向で協力 してあげましょう。 ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版  2011 年) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201   ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

  • 1学期定期懇談実施中!

    1学期定期懇談実施中! < Back 1学期定期懇談実施中!   ブ ロ グ  2022年6月1日 1学期定期懇談実施中! 7月までに入塾いただいた方には、現在個人懇談を実施しております。 集団ACTでの得点を指標化し、それをベースに、お子様の学力から教育に関するお悩みまで多岐にわたる内容のご相談を受けております。 こちらは 平常でのご利用のある方のみのサービス となっております。 この機会にぜひ学童塾KASICOのご利用をご検討ください! ↓ KASICO度チェック結果表 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201   ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

  • 言葉がつくる自己イメージ

    親の何気ない一言が、子どもの「自分はこういう人間だ」という自己イメージを形づけます。心理学ではこれを自己概念と呼び、周囲からの言葉が子どもの行動や自信に大きな影響を与えるとされています。本コラムでは、日常の声かけがどのように自己認識を育むのかを、心理学の理論と実例をもとにやさしく解説します。 < Back 言葉がつくる自己イメージ  コ ラ ム  2025年10月27日 ― その一言が子どもの“自己イメージ”をつくる ― 「この子、あまり集中力がなくて……」 「短気なところがあるんです」 「うちの子、人前で話すのが苦手で……」 ――お子さんを紹介されるとき、そんな言葉を耳にすることがあります。 おそらく保護者の方に悪気はなく、謙遜や気遣いのつもりで言葉を添えているだけでしょう。 けれど、 その一言が「子ども自身の自己認識」を形づくってしまう ことがあります。 言葉が“自己イメージ”をつくる 心理学では、 自己概念(self-concept)と呼ばれる考え方があります。これは「自分とはこういう人間だ」というイメージ のことです。 米国の心理学者カール・ロジャース(Rogers, 1959)は、 人は周囲から与えられる評価や言葉を通して自己概念を形成する と述べています。 特に幼少期は、自分を客観的に見る力(メタ認知)がまだ発達していません。そのため「 親や先生が言うこと」がそのまま“自分の姿” として心に刻まれやすいのです。 「親の言葉」は、子どもの“鏡”になる たとえば親が「うちの子は飽きっぽいところがあって」「すぐ諦めるタイプでね」と言えば、子どもは「自分は粘り強くない人間なんだ」と受け取ります。 こうした“言葉の刷り込み”は、心理学的に「ラベリング効果(labeling effect)」と呼ばれます。 社会心理学者Rosenberg(1979)は、 他者から与えられたラベル(呼び名・評価)は自己概念に影響し、それに一致する行動を取る 傾向があると指摘しています。 つまり「すぐ諦める」と言われ続けた子は、本来の性格よりも“諦めやすい自分”を演じてしまうようになるのです。 自己評価に合わせて人は行動する 一度形成された自己概念は、その後の行動を導く“無意識の地図” になります。 たとえば―― 【「努力が続かない」と思っている子】 宿題に向かう → 途中で飽きる → 「やっぱり自分は続かない」と感じる → 次も早く諦める 【「最後までやりきれる」と思っている子】 宿題に向かう → 集中が切れても「あと少し」と粘る → 達成できる → 「自分はやればできる」と実感する 行動心理学では、これを「自己成就予言(self-fulfilling prophecy)」と呼びます(Merton, 1948)。 “自分はこういう人間だ”という思い込みが、実際の行動を変え、最終的にその通りの結果を生む のです。 子どもの前で「レッテル」を言わない勇気 日常での会話は、子どもにとって“世界の定義”です。「飽きっぽい」と言えば、子どもは「自分はそういう人間なんだ」と受け取ります。 一方で、「最後まで考えようとしていたね」「前より長く集中できたね」と声をかけられた子は、自分の中に“伸びる力”があると感じられます。 「できない」ではなく「いま練習中なんだね」と言い換えるだけでも、子どもの自己像は少しずつ変わっていきます。 子どもの自己認識は、周囲の“言葉”によって形づくられる。 だからこそ、何気ない一言ほど、意識して選びたいものです。 まとめ 親の謙遜は、時に子どもにとって“自己評価の呪い”になることがあります。でもその逆もまた真実で、親の一言が“自信の種”になることもあります。 言葉は、子どもの未来を縛ることも、解き放つこともできる。 日々の中でつい出てしまう何気ない紹介の言葉。その一言を、少しだけ見直してみませんか? 参考文献 Rogers, C. R. (1959). A Theory of Therapy, Personality, and Interpersonal Relationships. McGraw Hill.Rosenberg, M. (1979). Conceiving the Self. Basic Books. Merton, R. K. (1948). The Self-Fulfilling Prophecy. Antioch Review.Harter, S. (1999). The Construction of the Self: A Developmental Perspective. Guilford Press. お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にて、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」のサービスを提供しています。遊びや対話を通して“考える力”を育てる、少人数制の学習支援型学童です。 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201  ※岡山中央小学校より徒歩1分 電話番号 :086-238-6094 メール :gakudojuku@kasicojuku.com 公式サイト : https://www.kasicojuku.com ご不明な点やご相談などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 Previous Next

  • 成功体験と失敗体験

    < Back 成功体験と失敗体験  コ ラ ム  2024年10月10日 どっちが大事? 現代の子どもたちは、多くの場合、成功体験を大事にされて育てられています。 以前コラム( 「ついついしてしまう先回り」 )でも書きましたが、親としては、子どもに失敗をさせないように配慮する傾向が強く、成功の積み重ねを大切にしているご家庭が多いと思います。 確かに、成功体験は自信や次の挑戦への意欲を育む重要な要素です。(Fujimura, 2014) しかし、成功だけに焦点を当てる育て方には、見逃してはならないリスクもあると感じます。 私はむしろ、子どもに 失敗体験を積ませることの大切さ を強調したいと思っています。 子どもがこれから大人になり、社会に出ていく中で、成功ばかりを経験し続けることは不可能です。 どんな人でも、最初はうまくいかないことが多く、何度も失敗しながら少しずつ成長していくものです。 だからこそ、子どもたちには 失敗に対する心の強さ 、すなわち失敗から立ち直る力を育てることが必要です。 幼少期に失敗を経験せずに大人になってしまうと、初めて大きな失敗をしたときに心が折れてしまうこともあります。 特に小学生の低学年の時期は、親や保護者が近くにいて、子どもと一緒に失敗に向き合い、その経験からどうやって立ち直るかを学べる絶好の機会です。 この貴重な時期に、失敗を恐れず、むしろ 失敗から学ぶ 姿勢を身につけさせることが、今後の成長にとって重要であると考えています。 失敗体験を通じて、それを克服することで子どもたちは「失敗しても大丈夫」という感覚を得ることができます。 そして、その失敗をどう乗り越えるかを考え、自らの力で再び挑戦する術を身につけていくでしょう。 それこそが、これからの人生で数えきれない挑戦に立ち向かうための心の強さを育むと考えています。 もちろん、成功体験も重要です。 成功を重ねることで自信をつけ、新たな挑戦に勇気を持って向かう力が育まれます。 しかし、成功体験ばかりを追い求めるのではなく、失敗体験もバランスよく取り入れることが大切です。 失敗を恐れずに挑戦する心 を育てること、そしてその挑戦の過程で親や保護者がしっかりと寄り添い、共に学び、成長していくことが、今の時代の子どもたちには必要なのかもしれません。 Fujimura, M. (2014). The Effects of Reflection of Success and Failure Experience on the Confidence and Effort. ResearchGate Logo . ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201   ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

  • 指導したほうがいい?その②

    前回の記事に続き、子どもの行動をどう見守るかを考察します。反抗や無気力の裏には、成長の兆しや心の葛藤が隠れていることもあります。感情の背景を丁寧に読み取り、適切な距離感で寄り添うことが、子どもの自立と信頼関係の形成につながります。 < Back 指導したほうがいい?その②  コ ラ ム  2025年2月6日 子供の少し心配な行動 その② 前回のコラム 「指導したほうがいい? その①」 に続き、今回も保護者の方と私で特に認識が異なることが多い子供の行動についてご紹介します。 ※なお、本コラムの内容は私の経験に基づくもので、科学的な根拠があるわけではありません。参考のひとつとしてご覧いただければ幸いです。 ① 宿題を合理的に進める(ズルに近い行為?) 「うちの子が丁寧に宿題をやっていないんです」というご相談を受けることがあります。 具体的には、 ・漢字の部首だけを先に書き、後から右側をまとめて書く ・計算の式やイコールだけ先に書き、後から答えを埋める ・九九を順番にせず、1の位が同じところだけ先に埋めたりする ・となりに答えを置いてすぐ確認しながら宿題をする といったやり方です。 確かに、一つひとつ順番通りに丁寧に進めたほうが「ちゃんと学べている」という安心感はあると思います。 ただ、私から見ると「合理的に宿題をしているなぁ」と感じることが多いです。 むしろ、退屈な宿題をどうすれば効率よく終わらせられるかを考えている点で感心することもあります。 もちろん、学校の授業で理解が追いついていない子にとっては、宿題は大切な復習の機会なので、丁寧に取り組むことが望ましいと思います。 でも、ほとんどの子(特にできる子)は学校できちんと学べているため、宿題を「つまらないもの」と感じがちです。そんな中で「いかに早く終わらせるか」を工夫するのは、そんなに悪いことではないと私は考えています。 (ちなみに、私自身も子供の頃はこんな感じで宿題をしていました。) ② すぐに手を動かさない(考えてから書く) 問題を解くとき、すぐに書き始めない子がいます。 周りから見ると「あまり理解できていないのかな?」「やる気がないのかな?」と心配になることもあると思います。 でも、中には 「本当にこれで合ってるかな?」 「さっきの問題と少し違う気がする…」 「この解き方で進めて、途中で詰まらないかな?」 と、頭の中でシミュレーションをしてから手を動かすタイプの子もいます。 私の経験では、こうしたタイプの子のほうが、学年が上がっても(特に高校以降)、対応できるタイプが多いように感じます。 なぜなら、勉強が進むにつれて「瞬発的に答えを出す問題」よりも「じっくり考えたほうが良い問題」が増えていくからです。 むしろ、あまり考えずにすぐに手を動かすタイプの子が、後々つまずく姿もよく見てきました。 「すぐに書き始めない=理解していない」ではなく、「考えてから書きたいタイプかどうか」を見極めて、温かく見守ってもらえたらと思います。 このコラムでは、私の考えが絶対に正しいと言いたいわけではありません。 ただ、「そんな見方もあるんだ」と思っていただき、お子さんの行動への心配やイライラが少しでも軽くなれば嬉しいです。 お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201   ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

  • 自己肯定感って必要?

    < Back 自己肯定感って必要?  コ ラ ム  2022年3月13日 自信のない子供たち 講師をやっていると新しい事や難しい事への挑戦を嫌がる子が多いなぁと感じることがよくあります。 そういった子にチャレンジしない理由を聞いてみると、「失敗しそう」、「自分にはできない」など“自分に自信が持てない”という理由がほとんどです。 実際、近年のアンケート調査をみてみても、 日本人の子供の自己肯定感は46.5% (2019年度) と海外(軒並70%以上)と比べても非常に低く長年低空飛行をしています。 これは問題なのでしょうか? 一昔前であればこれは特に問題ではなかったかもしれません。 しかし、変化の激しいこの時代において、これは大きな問題であると言わざるを得ません。 例えば、野村総合研究所と英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究では10-20年後には日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能になるという試算が出されています。 つまり、 今小学生の子供の約50%は将来、今は存在しない仕事に就く可能性が高い ということです。 こうした状況の中で子供が新しいことに挑戦せず、殻に閉じこもってしまっていては、これからの新しい社会に順応していくことは難しくなるかもしれません。 ではどうすれば自己肯定感が高く、新しい物事にどんどん挑戦していく積極的な子供に育っていくのでしょうか? 今回は3点ほどご紹介したいと思います。 一つ目は “成功体験の積み重ね” です。 鹿毛(2013)は、Bandura の研究を引用して、 自己効力感は、①行為的情報(実際に課題を遂行すること)を通して成功体験をすると自己効力が高まるとしています。 人間というのは成功体験を積み重ねれば積み重なるほどそれが自信となり、新しい物事への挑戦をしやすくなっていくものです。 そのためには、小さい頃から「できた!」という経験を数多く積んでおくことが何より重要になってきます。 逆に小さい頃に難しすぎる問題にチャレンジし過ぎることは、「できない」「つらい」という思いをさせてしまう可能性があり、あまり望ましいことではありません。 小学校1年生から3年生のうちは基本的には簡単な問題を解いて、 「できた」「自分にはできる」というような成功体験を積ませること がベストであると考えております。 二つ目は 家での“声掛け” です。 自己肯定感が低い子供によく共通しているのが、ご家庭で ネガティブな言葉 を掛けられてるということです。 ネガティブな声掛けとは、例えば、算数テストの点が悪かった時の「算数が苦手なのね」といった声掛けや、お子様を他人に紹介するときの「うちの子はぜんぜんできなくて・・・。」といった声掛けです。 親にとっては謙遜や、悪気のない言葉かもしれませんが、お子様にとっては自分の認識そのものになってしまいます。 そして、この認識は長らく本人を縛ることになります。 「自分は算数が苦手だ」と思いこめば、難しい問題に直面したときに、何とか解いてやろうと粘り強く取り組まずに、「苦手だからできなくても仕方がない」といった思考に陥ってしまいます。 勉強が得意な子は「自分は勉強が得意だ」と無意識レベルで思い込んでいること がほとんどです。 だから難しい問題に直面した時、「〇〇が得意な自分ならできるはず。考え方が間違ってるか、何かを見逃してるに違いない。」と思い、問題の解き方を粘り強く探していきます。 こうした姿勢で勉強に取り組む子の学業成績が高くなることは言うまでもありません。 その他声掛けだけでもいろんな場面があるので、本件はまた別のコラムでまとめたいと思います。 自己肯定感を高める3つめのアプローチは “根拠のない自信” を持たせることです。 “根拠のない自信” というと何を考えているんだと思われるかもしれませんが、実はこれほどこれからの世の中を生きていくための強力な武器はありません。 最初のほうでも触れましたが、これからの時代の子供たちは誰も経験をしたことがない物事に挑戦していくことになります。 初めてやることに対して「自信を持て!」ということのほうが無理筋なのではないでしょうか? しかし、世の中には初めてやることに対して根拠のない自信をもって望む人も存在しています。 例えば、ソフトバンクグループの創業者・孫正義氏は「最初にあったのは、夢とそして根拠のない自信だけ。」と言っています。 冷静に考えると、ほとんどの創業社長は他の人のやっていない新しいことをやるわけですから、“根拠のない自信”を持っていなければ始められるわけがありません。 また、転職などで別業界に飛び込みたいと思っている人もそうした“根拠のない自信”がないと身動きが取れなくなってしまいます。 では、どうやって“根拠のない自信”を育めばいいのでしょうか? 私は親が子供に与える“無条件の惜しみない愛”こそが子供の自信を育てる源泉となると考えています。 いろんなことにチャレンジし、失敗し、傷ついて帰ってきた子供を慰め、その子供に再び困難に立ち向かう勇気と活力を回復させてあげられるのは、最も身近な存在である親をおいてほかにいません。 「どんなことがあってもこの人は助けてくれる」 「どんな自分でも認めてサポートしてくれる」 こうした思いが無意識領域で育つと、子供はどんなことにも恐れず、勇敢に新しい物事にチャレンジしていけるようになります。 『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)の著者であり、日米で20年以上教育現場に携わってきた船津徹さんは、 『根拠のない自信』とは「親から愛されている」という実感であり、親が100%与えるもの』 と喝破されています。 学童塾KASICOでは、お子様が自分に自信を持てるよう問題レベルの調整から声掛けに至るまで細心の注意を払って取り組んでおります。 また保護者様に対し、お子様への接し方を考える勉強会なども開催していく予定です。 「少し話を聞いてみたい」「学童塾ってどんな感じ?」とお思いの方は下記よりお気軽にお問い合わせください! ※説明会も↓のリンクより随時予約を受け付けております。 https://docs.google.com/forms/d/1sp6UwulrvM29bUpyAfHmQpFJ1XY3XNCqnFQ3HL38qpo/viewform?edit_requested=true 内閣府/特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~ https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html 内閣府/子供・若者白書について:https://www8.cao.go.jp/youth/suisin/hakusho.html ベネッセ教育総合研究所|自己効力感が高い小・中学生はどのような子どもか 鹿毛雅治 2013 学習意欲の理論-動機づけの教育心理学  金子書房 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201   ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

  • 【11/24更新】【2026年度】新小学1年生募集開始のお知らせ | 学童塾KASICO

    < Back 【11/24更新】【2026年度】新小学1年生募集開始のお知らせ   重要   2025年8月30日 2026年度 新小学1年生 募集開始のお知らせ 【2025/11/24更新】 来年度(2026年4月から)の空き状況は、現在下記のとおりです。 曜日によっては、今後受け入れがさらに難しくなる可能性がございます。 ご検討中の方は、お早めにご相談ください。 【施設見学・ご相談のご予約はこちら】 https://forms.gle/zqTtTEADLL1joe5z9 当ホームページをご覧くださりありがとうございます。このたび、 2026年度 新小学1年生 の募集受付を開始 いたしました。 ■ ご入会は「見学・ご相談」から始まります KASICOでは、ご入会をご検討の保護者さまに、 まず見学・ご相談会にご参加いただくことをお願い しております。 説明会では 教室の雰囲気 日々の過ごし方 プログラム内容 を直接ご確認いただけます。 ▶ 見学・ご相談のご予約はこちら https:// forms.gle/zqTtTEADLL1joe5z9 ■ 募集について(先着順) 現在は 先着順 にて受付を行っております。 今後の応募状況によっては、 曜日ごとの受け入れ制限 を設ける可能性があります。 ご希望の曜日がある方は、お早めにご検討ください。 ■ お問い合わせ 気になる点がございましたら、些細なことでも遠慮なくご連絡ください。 ▶ お問い合わせページ https:// www.kasicojuku.com/contact ■ 補足事項 説明会ご予約後、当学童塾より確認のメールをお送りします。 1日の定員は、既存児童を含め 約15名程度 を想定しています。  (曜日によっては受け入れが難しい場合がございますので、早めにご相談ください。) お申し込みは 先着順 で受付しております。 お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にて、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」のサービスを提供しています。遊びや対話を通して“考える力”を育てる、少人数制の学習支援型学童です。 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201  ※岡山中央小学校より徒歩1分 電話番号 :086-238-6094 メール :gakudojuku@kasicojuku.com 公式サイト : https://www.kasicojuku.com ご不明な点やご相談などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 Previous Next

  • ついついやってしまう「先回り」

    < Back ついついやってしまう「先回り」  コ ラ ム  2023年5月25日 「先回り」していませんか? 子育て中ということもあり、最近は親子が遊んでいる空間に行くことがよくあります。 そんな中で以前、こんな光景を目にしました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (5歳くらいの女の子が親子で保育施設で遊んでいる) 女の子 :(高いところにある道具を取りたい様子) お父さん:(近くで見ている) 女の子 :(何かを思いついて、近くにあるクッションを持ってきてその上に乗ろうとする) お父さん:「この上の物がとりたいの? 大丈夫。大丈夫。危ないからお父さんがとってあげる。」 女の子 :(取りたかったものが取れて喜んでいる様子。) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この光景を私は、 「惜しいなぁ」 と思いながら見ていました。 せっかくお父さんが近くにいるのだから、足元を支えてあげたりすれば、子供が 危ないことにも挑戦できるいい機会 だったはずです。 この場合、お父さんが助けてしまったことで、 高いところではどんな危険があるか学ぶ機会 自分で工夫してうまくいった成功体験 知恵を出すことの楽しさ などのかけがえのない 子供の体験を奪ってしまった ことになります。 また親子が一緒にいる場所に行くと、以下のような場面もよく目にします。 どちらを買うか悩んでいる子供に対して、 「あなたにはこっちがいいと思うから、こっちにしとこう」 と親が主導してしまっている場面。 他には、 悩んだり、迷い始めた子供に対して、 「こう。こう。こう。こうするのよ」(親が手本を示しながら) と子供に考えたり悩んだりする時間を全く与えていない場面。 以上のようなかかわり方は、今回のタイトルにもある 「先回り」 にすべてあたるものであると考えています。 「先回り」とは、ここでは子供が求めてもいないのに子供の欲求を先回りして助けてしまうこと を指します。 「先回り」をすると子供の以下の能力の伸長を妨げる可能性 があります。 自ら考える 主体性 自分で考えて決定する 決断力 やった結果に対する 反省力 悩んだりする時間に対する 忍耐力 ここまで読まれると、 「そんなこと言っても、子供が悩んでいるのはかわいそうだ。助けてあげたいが親の情」 「時間がないときは子供にかまっていられない」 「放っておくと愛情不足の問題が出るかもしれない」 などお思いの方もいるかもしれません。 確かに、時間がないときなどはいつも子供の選択を待つことはできないかもしれません。 100%できないのは仕方ないことだとも思っています。 ただ 「愛情」と「先回り」は別物 です。 子育てでいう 「愛情」の最終目的はある意味、子供の心に「安全基地」をつくってあげること です。 この「安全基地」は、以前のコラムでも書きましたが、簡単に言うと、 「自分はいつでも受け入れてもらえる」 という心からの実感です。 つまり、 “ 望んだときに ”受け入れてもらえる 、ということです。 一方で、 「先回り」は子供が “求めてもいない” のに助けてしまうこと です。 コロラド州立大学のアタッチメント研究者Bretherton博士は 「先回りはダメ。子供が欲求を感じ、シグナルを出して初めて、敏感に反応することが大事」 と先回りについて戒めています。(Bretherton, I., 1989) 無意識でいると、ついついやってしまいそうになる「先回り」 皆様はいかがでしょうか? Bretherton, I., Biringen, Z., Ridgeway, D., Maslin, C., & Sherman, M. (1989). Attachment: The parental perspective. Infant Mental Health Journal, 10(3), 203–221. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201   ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

  • 「読める力」はすべての学力の土台になる

    < Back 「読める力」はすべての学力の土台になる  コ ラ ム  2025年7月24日 読解力の育て方、研究と実践から見えてきたこと 日々、子どもたちの学習を見ていると、「文章が読める」ことの大切さを改めて感じます。 国語の読解問題はもちろん、数学の文章題、理科や社会の資料問題、どれも“日本語を正しく読んで理解する力”が求められています。共通テストや中学入試でも記述量・情報量が年々増えており、表面の情報を追うだけでは太刀打ちできません。 つまり、**読解力はすべての科目に通じる「学びの基礎体力」**なのです。 読解力とは「情報を整理し、論理的につなげる力」 読解と聞くと、「語彙」や「漢字」「音読」のようなイメージを持たれる方も多いかもしれません。もちろんそれらも大切ですが、実際に入試やテストで問われているのは、「読んでどう理解したか」「どう考えをつなげたか」という論理的な読解力です。 心理言語学の研究でも、読解力は大きく次のように整理されています。 語彙や背景知識(土台となる情報の理解) 文構造の理解(文法や構文の知識) 推論力(省略されている意味を補う力) 論理的つながりの理解(接続語や段落構造をたどる力) 全体の要点把握・要約力(情報を整理・再構成する力) 特に④と⑤の力は、小学生の読解困難児に共通して弱い部分であることが、様々な研究でも明らかになっています(Cain et al., 2001/Kispál et al., 2020)。 なぜ読解力が育ちにくいのか? 現代の子どもたちは、情報量の多い環境の中で育っています。スマートフォンや動画コンテンツに触れる機会は多くても、言葉と言葉の“つながり”をじっくり追いかける体験は、どうしても不足しがちです。 たとえば、 文と文の間の“関係”に気づかず、「なんとなく」で読んでしまう 一文ずつは読めているが、「全体で何が言いたいか」が把握できない といった様子は、日々の授業でもよく見られます。これらは決して「能力の差」ではなく、「どこを意識して読めばいいか」がまだつかめていないだけなのです。 家庭でもできる、読解力の土台づくり では、こうした力はどうすれば育つのでしょうか。 専門的な指導だけでなく、日常の中のやりとりでも十分に支えることができます。 ここでは、保護者の方にも取り組みやすい2つの方法をご紹介します。 1. 「なぜそう思うの?」の問いかけで“筋道”を育てる 読解力の中でも特に重要なのが、「理由」を考える力です。文章を読んで「なにが起きたか」だけでなく、「なぜそうなったのか」に目を向ける練習が必要です。 たとえば絵本を読み終えたあと、 「この登場人物、どうしてこうしたと思う?」 「なんでそういう気持ちになったんだろうね」 といった問いかけをしてみてください。 子どもが「〜だから」と答えられれば、それはすでに因果関係を意識できている証拠。もしうまく言えなくても、保護者の方が「お母さん(お父さん)はこう感じたよ」と別の視点を伝えることで、思考の幅が広がります。 このような“会話のキャッチボール”が、論理的な読み取りの土台になります。 2. 「結局どういうこと?」で要点をつかむ練習を もう一つ、非常に効果的なのが「要点を1文にまとめる力」を育てることです。これは、読解だけでなく作文・記述・プレゼンといったすべての言語活動の土台にもなります。 たとえば日常の中で、 テレビや本を見終わったときに「結局どういう話だった?」と聞いてみる 子どもが長く話したあとに「つまりどういうことだったの?」とやさしくたずねてみる このような問いかけを習慣にしていくことで、子どもは「何を伝えたらいいか」を自然と整理するようになります。 この“まとめる力”は、情報を取捨選択する力につながり、限られた時間で必要なことを伝える 要領のよさ にもつながっていきます。 読解力は「教え込む」より「気づかせる」 読解力の本質は、「頭の中で何が起きているか」を意識化することにあります。 だからこそ、「正しい読み方を教える」よりも、「考える視点に気づかせる」関わりが効果的なのです。 最近の研究でも、単に読書量を増やすだけでなく、読んだ内容について親子で対話をすることが、理解力を高めることも示されています(Snow & Uccelli, 2017)。 おわりに 読解力は、すぐに目に見える成果が出る分野ではありません。 けれども、丁寧に育てていくことで、やがて**すべての学びを支える「思考の軸」**となります。 「読める」という感覚が芽生えたとき、子どもたちの表情は見違えるように変わっていきます。 焦らず、日々の会話や読み聞かせの時間を、少しだけ「考える」方向へ。 それが、読解力を育てる一番の近道なのかもしれません。 参考文献 Cain, K., Oakhill, J., & Bryant, P. (2001). Children's reading comprehension ability: Concurrent prediction by working memory, verbal ability, and component skills . Journal of Educational Psychology , 93(3), 491–503. https://doi.org/10.1037/0022-0663.93.3.491 Kispál, A., Horváth, Z., & Balázsi, I. (2020). Reading comprehension interventions: A systematic review of their effectiveness . Reading and Writing , 33(6), 1513–1541. https://doi.org/10.1007/s11145-020-10028-2 Snow, C. E., & Uccelli, P. (2017). The challenge of academic language . In Handbook of Research on Teaching the English Language Arts . https://www.researchgate.net/publication/320647326 お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にて、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」のサービスを提供しています。遊びや対話を通して“考える力”を育てる、少人数制の学習支援型学童です。 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201  ※岡山中央小学校より徒歩1分 電話番号 :086-238-6094 メール :gakudojuku@kasicojuku.com 公式サイト : https://www.kasicojuku.com ご不明な点やご相談などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 Previous Next

  • 癇癪について

    子どもの癇癪は、わがままではなく、感情の発達過程で自然に現れるサインです。感情の制御が未熟な時期だからこそ、親の関わり方が心の成長を左右します。本稿では、癇癪の背景にある心理的要因と、落ち着いて受け止めるための視点・対応法を紹介します。 < Back 癇癪について  コ ラ ム  2025年3月12日 当学童塾で見られる癇癪 「もうやだ!」 子供の成長過程でよく見られる「癇癪」。 当塾でも、小学1、2年生や入塾したばかりの子によく見られる現象です。 ご家庭でも経験があるかもしれません。「このまま一生続くのでは?」「発達に問題があるのでは?」と心配される保護者様も少なくないでしょう。 しかし、私たちの見解としては、よほど極端なものでない限り、癇癪そのものはそれほど問題ではないと考えています。 むしろ、それはいい意味で理想が高いからこそ起こる現象でもあります。 癇癪が起こる理由 当塾では、難しいパズルなどに取り組む機会が多く、「できない」ことに慣れていない子にとってはストレスに感じることがあります。 その結果、 泣く 机の下に隠れる 隅のほうに行く 地面や机に伏せる といったさまざまな形で癇癪が現れます。 こういった子は「自分ならもっとできるはず!」という高いセルフイメージを持っており、それに届かない現実に対する怒りや悔しさが癇癪という形で表れていると理解しています。 私たちの対応 基本的に、周りの人の邪魔をしない限り、癇癪を起こしている子には無理に介入せず、落ち着くまでそっとしておくことが多いです。 その後、声をかけるかどうかは、その子の状態や性格を鑑みて話を聞ける準備が整っているか、で判断しています。 話をする場合は、(その子との関係性にもよりますが) ・できないことにぶつかったときにどうするか ・どのように乗り越えるか を中心に、自分や他の子の失敗/成長談を交えながら子供に受け入れてもらえるような話をするように心がけています。 癇癪は成長の起点 当学童塾でも癇癪があるタイプの子は一定数いて、こういった子たちも難しい問題に直面して乗り越えていくたびに、少しずつそういった行動がなくなっていった歴史があります。 また、癇癪を起こす子にはプラスの面もあり、 負けず嫌い エネルギーが高い ことが多く、諦めずに課題に向き合えるマインドさえ身に着けば、後々大きく伸びていく可能性が高いことが多かったです。 保護者の皆様へ お子様の癇癪に対して、不安やストレスを感じることもあるかもしれませんが、成長の段階の一つとして気持ちを少し楽にして、お子様と関わっていただけたらなと思います。 お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201   ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next

見学・ご相談はこちら.png
instagram_インスタグラム
bottom of page