コ ラ ム
2023年5月13日
誰の宿題?
小学生になると誰もがやることになる宿題ですが、
お子様はどんな意識で宿題に取り組んでいらっしゃるでしょうか?
「めんどくさいなぁ」
「やらないとお母さんが怒るからやるかぁ」
「はやくおわらせてしまおう」
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など、ネガティブな印象を持っているお子様も多いと思います。
実際、こちらで宿題に取り組んでいる子も、よく「めんどくさいなぁ」と言いながら宿題をしている姿を目にします。
この「めんどくさいなぁ」という心理は、私もそうでしたし特に問題だとは感じていません。
小学校低学年の内の宿題は簡単で時間のかからないものも多く、練習が目的というよりは、
「宿題習慣と勉強習慣をつけること」に重きを置かれているからです。
ただ、中には以下のような態度で宿題に接している子供たちもいました。
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(学校帰りの子供が先生の机で宿題をしている状況)
子供 :「答えを教えてよ」(宿題をし始めてすぐに)
私 :「先生の宿題じゃないからやらない」
子供 :「ええ、けち!もうてきとうにやろうかな・・。」
私 :「どうぞ、ご自由に。いい加減にやって学校で困るのは○○さんだし、
先生は別に困らないよ。」
(結局しぶしぶやりはじめる子供)
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少し冷たく感じるかもしれませんが、そもそも宿題は子供の課題なので他人に解かせようとする姿勢がおかしいのです。
(もちろん困っているときのアドバイスやヒントはいいと思います。)
こういった場合に下手に手を出してしまうと、結局誰の宿題なのかわからなくなってしまいます。
親が「宿題をしなさい」と声をかけてしまうと、子供は、“宿題は親の課題”、“しないと親が怒ったり困ったりするもの”という認識を自然と持つようになっていきます。
子供が小さいうちは問題が顕在化することはないですが、反抗期が始まるころには、(特に男の子)
「親がやってほしいと思っているものはやりたくない。そうだ宿題をやらずに親を困らせてしまえ!」
と宿題をやらずに困るのは自分であるにも関わらず、勉強を他人事のように考え、勉強そのものを放棄してしまう可能性もあります。
宿題をやらない子供を見ると、親としてはやきもきしてつい口をはさんでしまいそうになります。
もちろん「宿題やらなくていいの?」のような年長者としての助言はいいと思います。
ただ宿題はあくまで子供自身の課題なのでそれ以上の介入はするべきではないと考えます。
アドラー心理学ではこれを“課題の分離”と呼んでいます。
宿題をやらずに困るのは、あくまで子供自身です。
つまり宿題は子供の課題であり、子供自身の責任においてやるべきものなのです。
もちろん小学校に入ったばかりのころは、一緒に取り組んで子供が宿題の習慣をつける手伝いをするのもいいと思いますし、「宿題をやらなくていいの?」と促してあげるのもいいと思います。
ただ徐々に手放していかなければなりません。
塾講師時代には中学生の子供たちにたくさんの宿題を出していましたが、いまだに親が宿題をやったかチェックしているご家庭もありました。
当時そういったご家庭があることを知らない私は唖然としていました。
そういった子は概して成績があまりよくないことが多かったのですが、
子供自身の課題なのに親の課題であるかのように主体性なく取り組んでいれば、当たり前の帰結なようにも思えます。
宿題に取り組む子供への接し方には十分に気を付けていただきたいなと思います。
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