top of page

指導したほうがいい?その①

 コ ラ ム 

2025年1月9日

子供の少し心配な行動 その1

保護者の方との懇談でよくいただくご相談に、


「うちの子、こういったことがあるのですが、指導したり直したりしたほうがいいですか?」


というものがあります。

確かに直したほうが良い場合もありますが、実際には、私から見ると「賢い子によくある望ましい行動」と思えることも多々あります。そのため、保護者の方と私の認識が大きく異なることに驚かされることも少なくありません。

そこで今回は、保護者の方と私で特によく認識が異なる子供の行動について、いくつかご紹介します。

※なお、ここで述べる内容はあくまで私の経験に基づくもので、科学的な根拠があるわけではありませんので、ご参考程度にしていただければ幸いです。




① ノートが汚い(考えや計算に字が追いついていない)

「子供のノートが汚いので心配」といったご相談はよくあります。確かに、きれいな字を書けるに越したことはありませんが、私は「賢くなること」と「字のきれいさ」はほとんど関係がないと考えています。

むしろ、ノートをきれいに取ることにこだわりすぎる子は、どこかで勉強に行き詰まるリスクもあると感じています。

ノートは、知識や自分の理解を整理し、あとで見返したときに役立つためのものです。そのため、最低限の記録で十分で、授業中は先生の話に集中することが何よりも大切です。

一方で、ノートを丁寧に書くことにこだわりすぎると、授業内容の理解や先生の話を聞くことがおろそかになり、本来の目的を見失いがちです。

字が汚い子は、思考が速く、手が追いついていないだけの場合も多いです。テストのときに減点されない程度に字が書ければ問題ありませんし、それ以上の指導をして文字を書くこと自体を嫌いにさせてしまうのは避けたいところです。

(ちなみに、私の同級生で難関大学に合格した人の多くも字が汚かったです。私自身も字はかなり汚いです!)




② すぐに口答え(行動や指導の理由を聞いてくる)

特に女の子に多い傾向ですが、親が注意をすると、

  • 「なぜそれをしなければならないの?」

  • 「あの人はやっていないよ」

  • 「お母さんだってしていないときがあるじゃん」

といった口答えや屁理屈を言う子がいます。

このような態度は、親からすると「素直じゃない」と感じられるかもしれませんが、私はむしろ「合理的で、行動に理由を求める賢い子」と捉えることが多いです。

また、こうした子供たちの問いに答えることで、本質的な考え方や理由を共有する良い機会になるとも思います。

これからの時代、既存の考え方や行動を見直す場面が増える中で、「なぜその行動をするのか」「なぜそのルールがあるのか」と考えることは、頭脳労働に関わる子供たちにとって重要なスキルになるはずです。

もちろん、忙しい日常の中で子供の問いに真剣に向き合うのは簡単ではないですが、時間が許す限り付き合っていただけると、子供の成長につながると感じます。


本コラムでは、私の考えが正しいと言いたいわけではありません。あくまで「そんな見方もあるんだ」と思っていただければ嬉しいです。お子様の行動を捉える際に、少しでも心配やイライラが軽くなる参考になれば幸いです。





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

お問い合わせは下記までお気軽に!

・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ)

・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております

・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201

                ※岡山中央小学校徒歩1分

・電話番号:086-238-6094

・メール :gakudojuku@kasicojuku.com

bottom of page