コ ラ ム
2022年3月31日
教えることは難しい
勉強に関する相談で、「勉強は親が教えたほうがいいのか?」と聞かれることがあります。
お子様が勉強をやっている様子を見ると、ついついやり方や答えを教えてあげたくなるものです。
しかし、“やる気を奪わず”に勉強を教えるというのは非常に難しいものです。
よくある失敗例を以下に書いてみます。
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子供:「うーん・・・」
(算数の文章題を悩んでいる様子)
親:(すごく簡単そうな問題で悩んでいるな。よしいっちょやり方を教えてやるか)
親:「すごく簡単な問題じゃないか。どこがわからないんだ?」
(子供に近づいて、問題を指さしながら)
子供:「?? ええっと・・ここなんだけど。」
親:「ほら問題にこう書いてるでしょ?だから、ここをこうやって、こう考えて・・・。ほら、答えが出たでしょ?こうやってやったらいいんだよ。」
子供:「こうかな?」
親:「ちがうちがう。さっきもいったじゃん。ここはこうやるんだよ。ね?簡単でしょ?」
子供:「・・・。」
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親からすると親切心で解き方を教えてあげてるだけかもしれません。
ただこのやり方は勉強に対する子供のやる気と興味を一瞬にして奪い去る可能性があります。
皆さんも悩んで苦労してわかったものやできたものに対しては、少なからず喜びや達成感を感じるのではないでしょうか?
子供に“近道”を教えるということは、小さいことながらもその経験を奪ってしまうということにつながります。
これでは、自分で試行錯誤して問題を解決していく楽しみを見出せるはずがありません。
このように育ったことどもは勉強に興味を持たないばかりか、悩んだときは「答えを誰かが教えてくれる」という非常に受け身な子供に育ってしまう危険性さえはらんでいます。
では、どのように接すればいいのでしょうか?
親と子供の関係性やお子様の学年にもよるとは思いますが、
“一緒に悩む”
というスタンスがやりやすいかもしれません。
たとえばこんな感じです。
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子供:「うーん・・・」
(算数の文章題を悩んでいる様子)
親:(問題で悩んでいるな。よし、少し一緒に考えてみるか)
親:「おもしろそうな問題だね。どのへんで悩んでる?」
子供:「うーん・・。ここなんだけど・・・。」
親:「うーんたしかにここは難しいな・・。こんなことやってるなんてすごいな。」
子供:「ここまではいけてそうなんだけどなぁ。」
親:「そうなんだ。この辺がポイントなんかな?うーん、お父さん(お母さん)でもよくわからないわぁ。むしろできたらやり方を教えてほしいな。」
(ヒントらしきものを示唆しながら。)
子供:「・・・。もう少しやってみる。」
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どうでしょうか?
このあとお子さんは問題が解けず放置してしまうかもしれませんが、それはそれでいいのです。
大事なのは”自分の頭を使って考えること”と、”勉強への興味を失わない”ようにしてもらうことなのです。
子供は意外とタフで一度投げたように見える問題でも目に付く場所などに置いていると、再チャレンジしてすらすらと解いてしまったりするものです。
そうした経験が子供の大きな自信となり、その後の“生きる力”となります。
親の“子供を信じて見守る姿勢”がなにより大事なのです。
ちなみに私の親は小学校のころから算数の問題を聞きに行くと答えはいつも悩んだ挙句「さっぱりわからん」でした(笑)
学童塾KASICOでは、上記のような姿勢で子供たちに接するよう心がけています。
また、こういった内容の具体的なご相談にも対応しております。
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