コ ラ ム
2024年12月10日
成績を上げるためには「勉強好き」であることが必須?
成績を上げるためには「勉強好き」であることが必須?
保護者の方からよくこんな質問をいただきます。「うちの子を勉強好きにする方法はありますか?」
話を伺うと、「勉強が好きじゃないと成績は上がらないのでは?」という思いがあるようです。
では、成績を上げるためには本当に「勉強好き」である必要があるのでしょうか?
「勉強好き」はマストではない
私の考えでは、勉強が好きであるに越したことはありませんが、 「成績を上げるために勉強好きは必須ではない」 というのが答えです。
むしろ、「勉強は役に立つ」「成績が上がると得をする」といった意識の方が、成績向上にはより効果的だと考えます。
成績を上げるために必要なこと
成績を上げるには、テストで点数を取ることが必要です。そのためには:
効率的な勉強方法 を身につける
得点を伸ばしやすい科目 に重点を置く
苦手な分野も 根気よく取り組む
これらをコツコツ続ける力が欠かせません。
一方で、「勉強が楽しい」というモチベーションだけでは、好きな科目ばかりに取り組みがちです。その結果、総合的な成績向上につながりにくいこともあります。また、困難に直面した際に「楽しくない」と感じてしまうと、勉強への意欲が下がるリスクもあります。
「勉強が大事」と考える力が成績を伸ばす
実際、多くの研究で、「勉強好き」な子どもよりも、「勉強は将来のために大事」と考えている子どもの方が高い成績を収めていることが示唆されています。(Koestner et al., 2003)
私自身も学生時代、勉強が「好き」だと感じたことはほとんどありません。しかし、テストで点数を取る感覚を「ゲーム」として楽しんでいた側面はありました。このように、楽しみ方や目的意識を持つことが重要だと感じます。
保護者の方へのお願い
お子さんの年齢や成長に応じて伝え方は異なると思いますが、中学生くらいまでにはぜひ、保護者としてこんな話を折に触れてしていただけると嬉しいです:
「勉強は何のためにするのか」
「勉強が自分にどう役立ったか」
「将来どんな得があるのか」
これらを通じて、お子さんが「勉強する理由」を前向きに受け止められるようサポートしていただければと思います。
Koestner, R., & Losier, G. F. (2002). Distinguishing Three Ways of Being Highly Motivated: A Closer Look at Introjection, Identification, and Intrinsic motivation. In E. L. Deci, & R. M. Ryan (Eds.), Handbook of Self-Determination Research (pp. 101-121). University of Rochester Press.
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