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- 指導したほうがいい?その② | 学童塾KASICO
前回の記事に続き、子どもの行動をどう見守るかを考察します。反抗や無気力の裏には、成長の兆しや心の葛藤が隠れていることもあります。感情の背景を丁寧に読み取り、適切な距離感で寄り添うことが、子どもの自立と信頼関係の形成につながります。 < Back 指導したほうがいい?その② コ ラ ム 2025年2月6日 子供の少し心配な行動 その② 前回のコラム 「指導したほうがいい? その①」 に続き、今回も保護者の方と私で特に認識が異なることが多い子供の行動についてご紹介します。 ※なお、本コラムの内容は私の経験に基づくもので、科学的な根拠があるわけではありません。参考のひとつとしてご覧いただければ幸いです。 ① 宿題を合理的に進める(ズルに近い行為?) 「うちの子が丁寧に宿題をやっていないんです」というご相談を受けることがあります。 具体的には、 ・漢字の部首だけを先に書き、後から右側をまとめて書く ・計算の式やイコールだけ先に書き、後から答えを埋める ・九九を順番にせず、1の位が同じところだけ先に埋めたりする ・となりに答えを置いてすぐ確認しながら宿題をする といったやり方です。 確かに、一つひとつ順番通りに丁寧に進めたほうが「ちゃんと学べている」という安心感はあると思います。 ただ、私から見ると「合理的に宿題をしているなぁ」と感じることが多いです。 むしろ、退屈な宿題をどうすれば効率よく終わらせられるかを考えている点で感心することもあります。 もちろん、学校の授業で理解が追いついていない子にとっては、宿題は大切な復習の機会なので、丁寧に取り組むことが望ましいと思います。 でも、ほとんどの子(特にできる子)は学校できちんと学べているため、宿題を「つまらないもの」と感じがちです。そんな中で「いかに早く終わらせるか」を工夫するのは、そんなに悪いことではないと私は考えています。 (ちなみに、私自身も子供の頃はこんな感じで宿題をしていました。) ② すぐに手を動かさない(考えてから書く) 問題を解くとき、すぐに書き始めない子がいます。 周りから見ると「あまり理解できていないのかな?」「やる気がないのかな?」と心配になることもあると思います。 でも、中には 「本当にこれで合ってるかな?」 「さっきの問題と少し違う気がする…」 「この解き方で進めて、途中で詰まらないかな?」 と、頭の中でシミュレーションをしてから手を動かすタイプの子もいます。 私の経験では、こうしたタイプの子のほうが、学年が上がっても(特に高校以降)、対応できるタイプが多いように感じます。 なぜなら、勉強が進むにつれて「瞬発的に答えを出す問題」よりも「じっくり考えたほうが良い問題」が増えていくからです。 むしろ、あまり考えずにすぐに手を動かすタイプの子が、後々つまずく姿もよく見てきました。 「すぐに書き始めない=理解していない」ではなく、「考えてから書きたいタイプかどうか」を見極めて、温かく見守ってもらえたらと思います。 このコラムでは、私の考えが絶対に正しいと言いたいわけではありません。 ただ、「そんな見方もあるんだ」と思っていただき、お子さんの行動への心配やイライラが少しでも軽くなれば嬉しいです。 お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 学童塾KASICO|保護者の声・口コミ一覧
学童塾KASICOに通う保護者の生の声をご紹介。お子さまの成長や学びの様子、安心して通える環境など、利用者のリアルな口コミをまとめました。 学童塾KASICO 保護者の声・口コミ ※このページは実際にいただいたアンケートの一部をご紹介しています Q1. 学童塾KASICOをご利用してのご感想 考えることが楽しい場所 毎日の集団ACTで「考えるのって面白い」という気持ちになりました。家でもその日の出来事を楽しそうに話してくれ、学びの時間が生活の一部になっています。 (週5/2年以上) 安心して通える学びの場 預かるだけでなく、学びの内容もしっかりしており、落ち着いた環境で長く 任せられます。先生方の温かい雰囲気も子どもの安心につながっています。 (週1/1年以上) 成長がはっきり見える環境 子どもの変化をデータで見せてもらえるので、家庭でも着実な成長を実感できます。親としても成長の過程を共有できるのがありがたいです。 (週1/3年以上) 学びと遊びの切り替えが自然 「もっといたい」と言うほど楽しいようで、学びと遊びの切り替えもとても自然。家でもその日の楽しかった話をよくしてくれます。 (週3/1年以上) 教室の様子を見る Q2. 利用前に思っていたことと、実際に違った点 学童=預かりという印象が変化 ただの預かりと思っていましたが、実際は学びの内容がきちんと組まれていて驚きました。子どもが家で話す内容からも、その充実ぶりがよくわかります。 (週3/1年以上) 「教えない」が考える力に 教えないことが少し不安でしたが、今では自分で考え抜く姿勢や粘り強さが身についてきました。困ってもまず自分で解決しようとしています。 (週1/3年以上) 学区外でも安心して通える 友達ができるか心配でしたが、すぐに打ち解けて、毎回楽しみに通っています。帰宅後も笑顔でその日の話をしてくれるのが嬉しいです。 (週1/1年以上) 料金は納得できる内容 高いのではと思っていましたが、内容や成果を知れば十分に納得できるものでした。子どもの変化や学びを見れば、むしろお得だと感じます。 (週2/3年以上) その他よくあるご質問 Q3. パズルを通じてお子様の成長を感じられるところ 粘り強さと挑戦する姿勢 最後までやりきる姿勢が身につき、難しい問題にも前向きに挑戦するようになりました。結果だけでなく取り組む過程も大切にするようになっています。 (週1/1年以上) 図形や空間の理解が向上 図形や空間把握の問題も、自信を持って解けるようになってきました。家でもパズルなどに自ら挑戦する姿が増えました。 (週2/1年以上) 集中力が長く続くように 集中して取り組む時間が以前より長くなり、諦めず頑張る様子が見られます。小さな成功体験が積み重なって自信にもなっています。 (週1/3年以上) 簡単にあきらめなくなった 間違った問題を放置せず、自分で考えて解決しようとする姿勢が出てきました。諦める前に試行錯誤する時間が長くなりました。 (週1/2年以上) どんな学習ができるのか見る ストーリーズで問題をチェック 無料問題(パズル)にチャレンジ Q4. 友人・知人へのおすすめ度と理由(10段階) 10点:楽しく学べる学童 のびのびと楽しく学べる、安心感のある学童だと思います。環境が整っていて保護者としても安心です。 (週5/3年以上) 10点:遊びの中で学べる 遊びながら自然に学びを深めていけるのが魅力です。子どもが自ら通いたがる姿が嬉しいです。 (週5/2年以上) 9点:異年齢の交流ができる 年齢や学校が違う友達と交流でき、日々の刺激になっています。家庭では得られない経験ができます。 (週1/3年以上) 8点:混雑は避けたいが内容は良い 内容にはとても満足しており高く評価しています。ただ、あまりにおすすめしすぎて利用が増えると混雑してしまうのは避けたい気持ちもあります。 (週1/2年以上) お申込みまでの流れ Googleマップの口コミ ※このページにはGoogleマップの口コミが自動で表示されます Googleマップ評価:★5/5(6件)|口コミの抜粋はこちら ・「集団ACTのおかげで進学塾の図形や立体問題は簡単に解けました。先生との連絡も密で安心でした」 ・「学校の勉強とは違う頭の使い方を経験でき、柔軟な考え方が身につきました」 ・「ACTで試行錯誤して問題を解き、達成感を得ています。自由時間も知育玩具で楽しく遊べています」 ・「どんどん難しい問題に挑戦し、数学的な考え方まで身につき驚いています」 ・「少人数で落ち着いて過ごせ、先生の目が行き届いていて安心です」 Googleでの最新の口コミを見る Google MAPとアクセスはこちら お申し込みまでの流れはこちら
- 「読める力」はすべての学力の土台になる | 学童塾KASICO
< Back 「読める力」はすべての学力の土台になる コ ラ ム 2025年7月24日 読解力の育て方、研究と実践から見えてきたこと 日々、子どもたちの学習を見ていると、「文章が読める」ことの大切さを改めて感じます。 国語の読解問題はもちろん、数学の文章題、理科や社会の資料問題、どれも“日本語を正しく読んで理解する力”が求められています。共通テストや中学入試でも記述量・情報量が年々増えており、表面の情報を追うだけでは太刀打ちできません。 つまり、**読解力はすべての科目に通じる「学びの基礎体力」**なのです。 読解力とは「情報を整理し、論理的につなげる力」 読解と聞くと、「語彙」や「漢字」「音読」のようなイメージを持たれる方も多いかもしれません。もちろんそれらも大切ですが、実際に入試やテストで問われているのは、「読んでどう理解したか」「どう考えをつなげたか」という論理的な読解力です。 心理言語学の研究でも、読解力は大きく次のように整理されています。 語彙や背景知識(土台となる情報の理解) 文構造の理解(文法や構文の知識) 推論力(省略されている意味を補う力) 論理的つながりの理解(接続語や段落構造をたどる力) 全体の要点把握・要約力(情報を整理・再構成する力) 特に④と⑤の力は、小学生の読解困難児に共通して弱い部分であることが、様々な研究でも明らかになっています(Cain et al., 2001/Kispál et al., 2020)。 なぜ読解力が育ちにくいのか? 現代の子どもたちは、情報量の多い環境の中で育っています。スマートフォンや動画コンテンツに触れる機会は多くても、言葉と言葉の“つながり”をじっくり追いかける体験は、どうしても不足しがちです。 たとえば、 文と文の間の“関係”に気づかず、「なんとなく」で読んでしまう 一文ずつは読めているが、「全体で何が言いたいか」が把握できない といった様子は、日々の授業でもよく見られます。これらは決して「能力の差」ではなく、「どこを意識して読めばいいか」がまだつかめていないだけなのです。 家庭でもできる、読解力の土台づくり では、こうした力はどうすれば育つのでしょうか。 専門的な指導だけでなく、日常の中のやりとりでも十分に支えることができます。 ここでは、保護者の方にも取り組みやすい2つの方法をご紹介します。 1. 「なぜそう思うの?」の問いかけで“筋道”を育てる 読解力の中でも特に重要なのが、「理由」を考える力です。文章を読んで「なにが起きたか」だけでなく、「なぜそうなったのか」に目を向ける練習が必要です。 たとえば絵本を読み終えたあと、 「この登場人物、どうしてこうしたと思う?」 「なんでそういう気持ちになったんだろうね」 といった問いかけをしてみてください。 子どもが「〜だから」と答えられれば、それはすでに因果関係を意識できている証拠。もしうまく言えなくても、保護者の方が「お母さん(お父さん)はこう感じたよ」と別の視点を伝えることで、思考の幅が広がります。 このような“会話のキャッチボール”が、論理的な読み取りの土台になります。 2. 「結局どういうこと?」で要点をつかむ練習を もう一つ、非常に効果的なのが「要点を1文にまとめる力」を育てることです。これは、読解だけでなく作文・記述・プレゼンといったすべての言語活動の土台にもなります。 たとえば日常の中で、 テレビや本を見終わったときに「結局どういう話だった?」と聞いてみる 子どもが長く話したあとに「つまりどういうことだったの?」とやさしくたずねてみる このような問いかけを習慣にしていくことで、子どもは「何を伝えたらいいか」を自然と整理するようになります。 この“まとめる力”は、情報を取捨選択する力につながり、限られた時間で必要なことを伝える 要領のよさ にもつながっていきます。 読解力は「教え込む」より「気づかせる」 読解力の本質は、「頭の中で何が起きているか」を意識化することにあります。 だからこそ、「正しい読み方を教える」よりも、「考える視点に気づかせる」関わりが効果的なのです。 最近の研究でも、単に読書量を増やすだけでなく、読んだ内容について親子で対話をすることが、理解力を高めることも示されています(Snow & Uccelli, 2017)。 おわりに 読解力は、すぐに目に見える成果が出る分野ではありません。 けれども、丁寧に育てていくことで、やがて**すべての学びを支える「思考の軸」**となります。 「読める」という感覚が芽生えたとき、子どもたちの表情は見違えるように変わっていきます。 焦らず、日々の会話や読み聞かせの時間を、少しだけ「考える」方向へ。 それが、読解力を育てる一番の近道なのかもしれません。 参考文献 Cain, K., Oakhill, J., & Bryant, P. (2001). Children's reading comprehension ability: Concurrent prediction by working memory, verbal ability, and component skills . Journal of Educational Psychology , 93(3), 491–503. https://doi.org/10.1037/0022-0663.93.3.491 Kispál, A., Horváth, Z., & Balázsi, I. (2020). Reading comprehension interventions: A systematic review of their effectiveness . Reading and Writing , 33(6), 1513–1541. https://doi.org/10.1007/s11145-020-10028-2 Snow, C. E., & Uccelli, P. (2017). The challenge of academic language . In Handbook of Research on Teaching the English Language Arts . https://www.researchgate.net/publication/320647326 お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にて、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」のサービスを提供しています。遊びや対話を通して“考える力”を育てる、少人数制の学習支援型学童です。 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201 ※岡山中央小学校より徒歩1分 電話番号 :086-238-6094 メール :gakudojuku@kasicojuku.com 公式サイト : https://www.kasicojuku.com ご不明な点やご相談などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 Previous Next
- ぼーっとする時間 | 学童塾KASICO
< Back ぼーっとする時間 コ ラ ム 2023年2月25日 ぼーっとする時間の効用 前回の記事 「子供を暇にさせて大丈夫?」 で、暇な時間が必ずしも悪ではないことに触れました。 今回は暇な時間の過ごし方の一つである 「ぼーっとする時間」 について、 触れたいと思います。 子供がぼーっとしているのをみると、親としては気になるものです。 ついつい 小言を言ってしまったり ・・・、 親目線で有用だと考えられるものを提供 してしまいそうになります。 ただ近年の研究でこのぼーっとする時間は、 脳にとって大事な時間 であることが示唆されつつあります。 デフォルトモードネットワーク(DMN) という言葉を、聞いたことがあるでしょうか? 最近ではたまにテレビなどで目にするようになりましたが、 「何も考えていない、ぼーっとした状態にある脳の神経活動」 のことを指します。 ぼーっとしていると脳は何もしていないように思えますが、実は 普段以上に特定の領域を活発に活動 させています。 具体的には、内側前頭前野、後部帯状回、楔前部、下部頭項葉、海馬・・・など様々な領域が含まれますが、(Buckner et al., 2008) どういった脳の活動が想定されるかというと、 将来の出来事の期待、計画、エピソード記憶の検索、課題準備、自己や他者に関する情報処理、社会的情報処理、視空間的イメージ、記憶・・・・(Koshino et al., 2013) と多岐にわたります。 これらの活動をまとめて、一般的には、 活動時に得た「情報を処理/整理」 している時間 と考えられています。 子供にとって 毎日の生活は、新しいことがほとんど で、 洪水のように 新しい知識や情報 が流れ込んできます。 そういった 情報はきちんと整理/ラベリングして脳に保管していかないと、散らばった部屋のような状態 になり、まったく使えない道具になってしまいます。 ぼーっとして、何もしていないように見えても、子どもの脳は忙しく活動 しているものです。 見守る側としては、そういった脳の活動に思いを馳せ、冷静になって子供に接していっていただきたいなと思います。 Koshino, H., Osaka, M., Osaka, N.(2013) Functional Heterogeneity of the Default Mode Network. Japanese Journal of Physiological Psychology and Psychophysiology 31(1):27-40 DOI:10.5674/jjppp.1304si Buckner, R. L., Andrews-Hanna, J. R., & Schacter, D.L. (2008) The brain’s default network: anatomy, function, and relevance to disease. Annals of the New York Academy of Sciences (追記) 思い返してみると私も小学校低学年の頃は、かなり暇でよくぼーっとしていたものです。 ただ子供はいつまでも、ぼーっとすることはできません。 エネルギーを蓄えたら、急に活動的になるものです。 私も一定時間ぼーっとしているとなんだか活動したくなり、何か面白いことはないかと友達の家に行ってみたり、家の中を回って面白そうな遊びを探していました。 この時に遊びで得た原体験は今でもよく覚えているし、学校で理論を教えられたときに、自分の体験とリンクすることが多く、非常に納得感があったことを今でも覚えています。 今思い返すと子供時代の暇な時間は、非常に大事な時間だったのかもしれません。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 「褒める」ことの難しさ | 学童塾KASICO
< Back 「褒める」ことの難しさ コ ラ ム 2023年6月10日 「褒める」ことは難しい 皆様は お子様をよく 褒める ほうでしょうか? 「褒めたことで子供がやる気になった」 「褒めたことで子供が望ましい行動をするようになった」 「褒めたことで子供の自己肯定感が高まった」 など、褒めたことでお子様がいい方向に行ったと実感されることもあるかもしれません。 ただ私は、「褒める」ことは子供を いい方向にも悪い方向にも持って行ってしまう、非常に難しく、注意して扱わなければならない行為 であると認識しています。 今回は、褒め方とその効果について過去の研究をまとめた Henderlongらのレビュー(2002) を紐解きながら、 子供を褒めるときに注意すべき点 について、整理していきたいと思います。 ① 真実味があるかどうか 子供との関係性にもよりますが、褒めたときに 子供に「そうかな?」と思われるような褒め方 は、 効果がありません。 むしろ大げさにしすぎると後述しますが、相手に「自分をコントロールしようとしている」と感じられる可能性もあります。 褒めるときは、 子供に納得してもらえる範囲の褒め方 にしましょう。 ② なにを褒めるのか注意する 「“伸びる子”と“伸びない子”の違い(その1)」 のコラムで詳しく取り上げましたが、 才能や結果ばかりを褒めると、できないことから目を背け、努力や挑戦を嫌う子 になってしまう可能性があります。 褒めるときはバランスを考えて、 子供の努力、取り組み姿勢、結果までの過程について言及 してあげましょう。 ③ 子供をコントロールしようとしていないか 子供は誉め言葉の中から、 大人が自分をコントロールしようとしているかということを敏感に察知 します。 親としては、大げさな言葉、嘘、感情を使って子供をコントロールしたいと感じるかもしれませんが、 一旦、子供に「自分をコントロールしようとしている」と感じられると、その後の 言葉を素直に受け入れてくれなくなったり、関係性がギクシャク してしまう可能性があります。 仮に、 うまくコントロールできたとしても、 誉め言葉を期待しての行動なので、 誉め言葉がない場合は、何もしない子 になってしまいます。 これは 以前コラムでも紹介しました が、誉め言葉が「ごほうび」としての外発的モチベーションになっているからです。 心理学者の岸見一郎先生は、褒められて育った子がとる行動として、 「ゴミを拾う前に周りをちらっと見るようになる」と述べています。 これは、周りに自分がいいことをするのを見てくれる人がいるかどうか確認しているため、だと考えられています。(もちろん見てくれる人がいないとゴミは拾いません。) 褒めによるコントロールはこういった行動を助長する可能性があります。 長期的に望ましい行動を促したい場合は、 共感、説明、行動 をもって子供に納得してもらえるまで辛抱強く何度も諭していく 以外ありません。 特に女の子は、大人のコントロールの意図を鋭く見抜くので注意が必要です。 ④ 能力を比較していないか 「クラスで一番だったんだね!」 などの社会的比較による言葉は、 短期的には 子供を強く動機づけることがあるのは分かっています。 しかし、場所や比較対象が変われば、いつも1番でいることは難しくなってきます。 そうなると、 長期的に見て、モチベーションが下がったり、心や体の健康に悪影響 を及ぼす可能性があります。 ほかの人との比較ではなく、 その子自身の頑張りや成長にフォーカス してあげましょう。 以上、いかがだったでしょうか。 こういった注意事項が多いと褒めることに抵抗を感じるかもしれません。 ただそこまで難しく考えることはありません。 褒めとはすなわち子供に対する感心 のようなものです。 コントロールの意図がなければ、 子供の成長に喜び、子供に起きた出来事や感情に寄り添えるような純粋で肯定的な言葉がけ になってくるものと思います。 本コラムが少しでも皆様の日々の参考になれていれば幸いです。 Henderlong J, Lepper MR. The effects of praise on children's intrinsic motivation: a review and synthesis. Psychol Bull. 2002 Sep;128(5):774-95. doi: 10.1037/0033-2909.128.5.774. PMID: 12206194. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 「どれくらい?」が数感覚を強くする | 学童塾KASICO
小学校1年生の時点で、すでに「数感覚がある子」と「ない子」に分かれることがあります。家庭の中で数字に触れる習慣の違いが、のちの算数力や数字への親しみ方に影響していることが、心理学研究からも明らかになっています。子どもの「どれくらい?」という問いかけや見立てを大切にしながら、数字を“覚えるもの”ではなく“感じて使うもの”として育てていく方法を、科学的根拠とともに紹介します。 < Back 「どれくらい?」が数感覚を強くする コ ラ ム 2025年11月12日 あいまいな言葉を“数量化”する家庭の会話術 子どもたちを見ていると、小学校1年生のころにはすでに 「数感覚がある子」と「ない子」 に分かれていると感じます。 ある子は 数字を感覚的にとらえ、算数が自然に得意 になっていく一方で、別の子は 数字を「覚えるもの」として捉えてしまい、苦手意識 を持ってしまう。 この分かれ目は、どうやら早い段階で生まれているようです。 保護者の方とお話ししていると、家庭の中での数字との関わり方に、ほんの少し違いがあることに気づかされます。(もちろんその子自身の特性もありますが。) 今回は、そんな「数感覚」を家庭でどう育てられるか、特に「どれくらい?」という何気ない問いかけに焦点を当てて、科学的根拠にもとづいて一緒に見ていきたいと思います。 「どれくらい?」は数の入口 子どもが「たくさん食べた」「すぐ終わった」「早くできた」と言ったとき、保護者の方が「どれくらい?」と問い返す。 実はこのやりとりが、数感覚を育てる出発点になります。 数の研究では、人は生まれながらに「多い/少ない」「長い/短い」といった感覚をもっていますが、それを“数”として扱えるようになるには、 言葉で数量を表す経験 が必要だとされています(Gelman & Gallistel, 1978;Carey, 2009)。 つまり、「どれくらい?」と聞かれて「3分くらい」「10個くらい」と答えることが、感覚を数に変換する練習になっているのです。 家庭での「数の会話」が将来の算数力を左右する 発達心理学者のLevineら(2010)は、家庭で保護者が「どれくらい」「あと何個」「いくつある?」といった 数量表現を使う頻度 を調べ、その家庭の子どもたちを数年後に追跡しました。 すると、そうした会話が多い家庭の子どもほど、「数系列」「部分と全体」「数量比較」といった課題で有意に高い成績を示したのです。 つまり、 家庭内での「数トーク(number talk)」の量と質が、その後の数学的思考の発達を予測 していたということです。 「比較」や「見積もり」が“応用力”を育てる 数の経験には2種類あります。ドリルのような「形式的経験」と、生活の中で数を扱う「非形式的経験」です。 研究では、後者──つまり「生活の中で数を比較したり見積もったりする経験」のほうが、 応用的な算数力 を伸ばすことが確認されています(Skwarchuk, Sowinski, & LeFevre, 2014)。 たとえば次のような場面です。 ・「昨日より早く出られたね。どれくらい早かった?」 ・「お皿に入れたぶどう、いくつくらい食べたかな?」 ・「今日はたくさん歩いたね。どれくらい歩いたと思う?」 ・「あとどのくらいで終わりそう?」 ・「このお菓子、ふたりで分けたらいくつずつになるかな?」 どれも、正確な答えを求めるものではなく、“見立て”を言葉にする練習です。 こうしたやりとりを重ねるうちに、子どもは自然と 「数で考える」回路を使う ようになります。 「見立てる」ことを肯定する 心理学者Barnerら(2009)は、子どもが「あいまい語(たくさん・ちょっと)」を「数詞(3、5、10)」に言い換える経験を重ねるほど、数の見積もり力(approximate number sense)が高まると報告しています。 つまり、 正確でなくても“だいたい”を数で表す練習が、数感覚の精度を上げていく のです。 このとき大切なのは、「おおよそでいいよ」という安心感。 正確さを求めるよりも、「3分くらいって思ったんだね」と受け止めてあげることが、数字への抵抗感を減らします。 不安を減らす“やさしい数の会話” 数字に苦手意識を持つ子の多くは、「間違えたくない」という気持ちが先に立っています。 この“算数不安(math anxiety)”は、早い子では小学校低学年から見られます。 しかし、 家庭のように正解を求めない「数量の会話」 は、その不安を引き起こさずに 数の操作経験 を積ませる安全な場になります(Ramirez et al., 2013)。 「どれくらい?」と聞かれると、子どもは自分なりの見立てを言葉にします。 それを否定せず「そう思ったんだね」と受け止めることが、数字への親近感と自信につながっていくのです。 まとめ 「どれくらい?」と聞くことで、子どもは“感覚”を“数”で考えるようになります。 これは、計算力そのものではなく、 数字に親しみを持つ感覚 を育てる行為です。 正確さよりも、「数で考える」ことを楽しめる環境こそが、のちの算数の土台を作っていくのだと思います。 参考文献 Carey, S. (2009). The Origin of Concepts. Oxford University Press. Gelman, R., & Gallistel, C. R. (1978). The Child’s Understanding of Number. Harvard University Press. Levine, S. C., Suriyakham, L., Rowe, M. L., Huttenlocher, J., & Gunderson, E. A. (2010). What counts in the development of young children’s number knowledge? Developmental Psychology, 46 (5), 1309–1319. Skwarchuk, S.-L., Sowinski, C., & LeFevre, J. (2014). Formal and informal home learning activities in relation to children’s early numeracy and literacy skills. Journal of Experimental Child Psychology, 121 , 63–84. Barner, D., Libenson, A., Cheung, P., & Takasaki, M. (2009). Cross-linguistic relations between quantifiers and numerals in language acquisition. Cognition, 111 (1), 1–17. Ramirez, G., Gunderson, E. A., Levine, S. C., & Beilock, S. L. (2013). Math anxiety, working memory, and math achievement in early elementary school. Journal of Cognition and Development, 14 (2), 187–202. お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にある、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」の複合施設です。 大学入試から逆算した独自のカリキュラム(集団ACT・パズル・ボードゲーム等)を通じ、楽しみながら本質的な賢さを育みます。 提供サービス :民間学童保育、学習塾、能力開発 養成する能力 :空間認知能力・多角的思考力・論理的思考力・試行錯誤力・基礎学力 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201 (岡山中央小学校より徒歩1分) 公式サイト : https://www.kasicojuku.com お問い合わせ :gakudojuku@kasicojuku.com (電話:086-238-6094) Previous Next
- 小学校低学年時代の重要さ | 学童塾KASICO
< Back 小学校低学年時代の重要さ コ ラ ム 2024年9月4日 塾講師時代と現在を鑑みて 塾講師時代のエピソード 私が塾講師として大学受験指導をメインにしていた頃、勤め始めたばかりの時期には小学3年生末から6年生の生徒を担当することもありました。そこで、さまざまな生徒たちと接する中で、感じたことがあります。 「この子は今は点数が取れているけど、学年が上がると厳しくなるかもしれないなぁ…」 「この子は今は点数が取れていないけど、将来的には困らないだろうなぁ…」 こうした印象を抱きながら授業を進めることがありました。そして、その後の生徒たちの成績の推移を見ていると、多くの場合、その印象は当たっていました。 中学や高校に進学して成績を伸ばす子、逆に学年が上がるごとに成績が下がってしまう子など、さまざまなタイプの生徒がいました。しかし、小学校高学年で抱いたその子の印象が、その後大きく変わることはほとんどありませんでした。 この経験から、 「小学4年生より前に、何とかしなければ!」 という強い思いが生まれ、今の学童塾を立ち上げるきっかけとなりました。 学童塾での気づき 開業してもうすぐ3年が経ちますが、小学1~3年生の子どもたちと接していて強く感じたことがあります。 「まだ、変わることができる!」 特に1、2年生の子どもたちは、私でも想像できないぐらいの変化を見せることがあります。最初は、すぐに「わからん!」と投げ出して泣いていた子が、1年後には誰よりも問題を解けるようになっていたり、まったくやる気を見せなかった子が、1年後には誰よりも積極的に取り組むようになったりするのです。 勉強への向き不向きの印象ががらりと変わることも多く、子供は不思議だなぁとよく感じています。 子どもの変わるきっかけ 変わるきっかけはさまざまですが、たいていの場合は些細なことです。 たとえば、悩んでいた問題が解けてうれしかった瞬間や、親からのさりげない声掛けがその子の心に響いて、「あきらめないのが大事」と言いながら問題を解く姿を見ることもあります。 この時期(小学1~3年生)の過ごし方が、子どもにとってどれほど大切かを改めて実感しています。 学童塾KASICOの目指すもの 学童塾KASICOでは、この大切な時期(小学1~3年生)に、遊びやパズルを通じて頭を使う活動を提供し、将来勉強が難しくなったときの基礎となる思考力や体力を養うことを目指しています。 もちろん、子どもたち一人ひとりには好みがあり、全員が夢中になるわけではありませんし、成長のタイミングや伸び方も異なります。それでも、こうした環境に身を置くことで、普段その子が自由に遊んでいては絶対にしないような頭を使った活動に触れられるのも確かです。 現代では、半数以上の子どもたちが大学受験に挑む可能性がある中で、その子なりの可能性を最大限に伸ばしてもらいたいと願い、日々指導に取り組んでいます。 お問い合わせについて 普段ご利用いただいている中で気になること、または、これから利用を検討しているけれども不安があるという方は、どんな些細なことでも構いません。ぜひ、下記お問い合わせ先よりお気軽にご相談ください。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- みんなで七夕飾り!
< Back みんなで七夕飾り! ブ ロ グ 2023年7月10日 みんなで七夕を飾りました! 今年は7月第1週に笹を取ってきて、みんなで七夕飾りをしました! 七夕飾りを作ったり、 短冊を飾ったり、 色んな願い事を書いていました! (願い事は秘密だそうです) いろんな飾りを折ったり、願い事を書いたりする中で子供たちも非常に楽しんでいました! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 【2025年】クリスマスのKASICO
岡山市北区の学童塾KASICO(かしこ)がお届けする2025年クリスマスイベント報告。当選確率10%の当たりが4連続で出るという「計算外のミラクル」に、子どもたちとスタッフが驚愕。確率の不思議を肌で感じた、KASICOらしい知的な盛り上がりの様子をご紹介します。 < Back 【2025年】クリスマスのKASICO ブ ロ グ 2025年12月31日 クリスマス抽選会で大盛り上がり! こんにちは! 学童塾KASICO(かしこ)です。 今年も、子どもたちが待ちに待ったこの季節がやってきました! KASICOの教室はクリスマス一色に彩られています。🎄✨ そんな中、先日みんなで「クリスマス抽選会」を開催しましたので、その様子をお届けします。 みんなで、じゃんけんをして抽選の順番を決め・・・・、 ひとりずつ並んで抽選! 10%のあたりが4連続で出たこともあって、見ている人たちもビックリ! 今年のクリスマスも、KASICOでみんなと一緒に特別な思い出を作ることができ、 スタッフ一同とても嬉しく思っています! 【Instagramでも発信中!】 今回のクリスマスの様子は、Instagramでも写真とともに公開しています。日々の教室の雰囲気や子どもたちの様子を随時更新していますので、ぜひチェックしてみてください。 お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にある、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」の複合施設です。 大学入試から逆算した独自のカリキュラム(集団ACT・パズル・ボードゲーム等)を通じ、楽しみながら本質的な賢さを育みます。 提供サービス :民間学童保育、学習塾、能力開発 養成する能力 :空間認知能力・多角的思考力・論理的思考力・試行錯誤力・基礎学力 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201 (岡山中央小学校より徒歩1分) 公式サイト : https://www.kasicojuku.com お問い合わせ :gakudojuku@kasicojuku.com (電話:086-238-6094) Previous Next
- (2/25更新)【2025年度新小学1年生向け】募集開始のお知らせ | 学童塾KASICO
< Back (2/25更新)【2025年度新小学1年生向け】募集開始のお知らせ 重要 2024年9月3日 【2025/2/25更新】 2025年度の空き状況ですが、現在は以下の表のようになっております。 説明会で最新の状況をお伝えすることができますので、ご検討の際は気兼ねなくお問い合わせください。 【説明会のご予約はこちら】 https://forms.gle/zqTtTEADLL1joe5z9 【2025/1/23更新】 水曜日の空きがのこりわずか となっております。 ご利用予約は先着順 となっておりますので、長期休みなどを見越してご利用をご検討中の方は、お早めにご相談ください。 (長期休みに確実にご利用できるようになる平常からのご利用をお勧めしております。) 当ホームページをご覧くださりありがとうございます。 2025年度の新規小学1年生 の 予約受付を開始 いたしました。 随時開催している見学/説明会では、より詳しくお部屋の雰囲気や、実施内容について確認することができます。 集団説明会 および 個別説明会 のどちらも開催しておりますので、ご希望やスケジュールに合わせて、お気軽にお申込みいただければと思います。 【説明会のご予約はこちら】 https://forms.gle/zqTtTEADLL1joe5z9 お申込に際して気になる点ついては、些細なことでも大丈夫ですので、こちらのページより遠慮なくお問い合わせください。 【お問い合わせページ】 https://www.kasicojuku.com/contact 【補足】 ・説明会ご予約後、当学童塾より確認用のメールをご返信いたします。 ・1日の定員は、既存の児童も含め約15名程度を想定しております。 ( ご希望曜日によっては難しい日もでてくる可能性がございますので、お早めにご相談ください。 ) ・申し込みは現在のところ 先着順 で行う予定をしております。 その他、不明点等ございましたら気兼ねなく以下連絡先よりお問い合わせください。 お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 「勉強しなさい」と言いますか?その② | 学童塾KASICO
< Back 「勉強しなさい」と言いますか?その② コ ラ ム 2024年3月9日 統計調査からみる「勉強しなさい」という言葉 以前のコラムで、 「「勉強しなさい」と言いますか?」 を書きましたが、「やはり勉強しなさいと言わないと心配だ」というお声をいただいたので、もう少しデータで捕捉したいと思います。 ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版 2011 年)によると 「勉強しなさい」と子供に言うと 小学生では勉強時間が増えるが、 中学生になる頃には逆効果 になることが分かっています。 特に一番勉強してほしい中学3年生の受験期には、 「勉強しなさい」と言わない家庭のほうが、 1日あたり 20分以上勉強時間が長くなる 、ことが分かっています。 高校生のデータはありませんが、学年が上がるごとに差がついていっていることから、 さらに逆効果になることが推測されます。 確かに、自身の体験を振り返ってみても、私の周りで 現役で難関大に合格した人の中で家庭で「勉強しなさい」と言われたことがある人はほとんどいませんでした 。 「成績がいいから言う必要がないんでしょ?」とお思いの方もおられるかもしれません。 確かに、 「勉強しなさい」と声をかけないご家庭のほうが、小1から中3まで一貫して成績がいい ということが分かっていますので、その一面はあると思います。 (学年が上がるごとに成績の差は開くようです。) ただ、一つ言えるのは、「勉強しなさい」と言っても、 勉強時間を増やす効果さえ疑わしい 、上に 以前のコラムで述べたような 様々なデメリットがある ということです。 【「勉強しなさい」と声をかけることによるデメリット】 ① 勉強は親の課題であって自分の課題ではないという認識を身に着ける ② 勉強は親を安心させるためにするものであるという認識を身に着ける ③ 勉強はやっている姿を親に見せればいいものと考えるようになる ④ 親から強制されるように言われてやった結果、勉強が極度に嫌いになる ⑤ 親子関係が悪化する 勉強時間を増やしたい場合は、「ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版 2011 年)」でも有効であることが分かっている 「勉強の計画を一緒に立てる」 「勉強の意義や大切さを伝える」 のような、 子供の自律心を育む方向で協力 してあげましょう。 ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版 2011 年) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 子供の言うことを聞きすぎていませんか? | 学童塾KASICO
子供の言うことをどこまで聞くべき?学童での実例と発達心理学の研究をもとに、子供の要求への向き合い方や、自立・責任感を育てる親の関わり方を考えます。 < Back 子供の言うことを聞きすぎていませんか? コ ラ ム 2026年8月18日 子供の言うことを聞きすぎていませんか? 「消しゴムとって」の大合唱 学童の先生をしていると、子供との距離感が近くなり、子供から親のように見られている?と感じることが多々あります。 「消しゴムとって」「喉乾いた」「まるつけして」「あってるか教えて」「こっちにもってきて」「宿題やって」 子供たちが先生に向かって口ぐちにこうしたことを言っている光景に、よく出くわします。 もちろん、手伝うこと自体が悪いわけではありません。 手が届かない、やり方が分からない、本当に困っている。そういう場面では手を貸します。 ただ、私たちはそこに一線を引いています。 対等な人間同士の頼み事として妥当なら受けますが、自分でできることをただ人にやらせようとしているだけなら、すぐには動きません。 「どうして取ってほしいの?」 「自分ではできない?」 「どこまでなら自分でできそう?」 そう理由を聞いて、必要な手助けであれば応じますし、そうでなければ断ります。 話を聞くことと、言うとおりに動くことは違う ここは誤解されやすいところだと思うので、はっきり書いておきます。 子供の話を聞くことと、子供の要求どおりに動くことは、同じではありません。 気持ちや考えは、きちんと受け止める。 そのうえで、頼み方は適切か、自分でできることではないか、相手にも都合があることを想像できているか。そこは一緒に確認していきます。 こうしたことを繰り返していて、ふと保護者様と子供たちのかかわりを見て思ったのですが、保護者も、子供から頼まれたことをそのまましてあげている光景をよく見かけます。 別に悪いということではありません。 忙しい朝もありますし、親がやってしまったほうが早いことのほうが多いでしょう。 ただ、子供は成長するにつれて、世話をされる存在から、一緒に家庭を運営していく共同体の仲間へと変わっていきます。 サーバントではないのですから、いつまでも子供の要求に従ったままでいるのも、何か変な感じがします。 乳幼児期の習慣が、そのまま残っていないか とはいえ、私自身の子育てを思い返すと、乳幼児のころは子供の要求が最優先でした。 泣けば抱き、喉が渇けば飲ませ、眠れなければ寝かしつける。 すべての要求をのみ込んで対応している自分がいました。 乳幼児は自分の不快をうまく処理できませんから、周りの大人がそのサインを受け止めて応じることは、安心感を育てるうえで大切だとされています。 実際、養育者の「敏感さ」と安定した親子関係との関連は、多くの研究をまとめたメタ分析でも確かめられています。 ただ、ここで注目したいのは、その「敏感さ」の中身です。 研究上の定義は、 子供のサインに気づき、それを読み取り、適切に応じること であって、 言われたとおりに動くことではありません。 「何を求めているのかを見極める」という作業が、もともと含まれているわけです。 そして子供は、いつまでも乳幼児のままではありません。 言葉を理解し、自分で動けるようになり、少しずつ自分の行動に責任を持てるようになります 。 それでも親の側に、「子供が求めたら、すぐに応えなければならない」という乳幼児期の習慣が抜けきらずに残っているのではないか。そんなふうに推察しています。 不快を取り除くのではなく、乗り越えるのを支える 子供は赤ちゃんの時からの延長で、基本的には 不快を避けて快を求める傾向があります 。 宿題はしたくない。 片づけは面倒。 自分で取りに行くより、持ってきてもらいたい。 難しい問題は、考える前に答えを聞きたい。 もちろん大人もそうです。 ただ大人は、目の前の気分だけでは決めません 。 将来的にも正しいのか、 選択した後の結末を自分で引き受けられるのか、 社会的に正しいことなのか。 そういうことを総合的に判断したうえで、その不快を避けずに乗り越えるべきかどうかを、無意識に決めています。 分かりやすいのは仕事です。 社会に出てからの仕事は、不快があるのが当たり前です。 むしろ不快があるからこそ誰もやりたがらず、代わりにやってくれる人への感謝の対価として、給与が支払われたりするわけです。 不快のない仕事だけを選んで生きていくことは、なかなかできません。 もちろん、人によって耐えられる不快と耐えられない不快はあります。 年齢や性格、その日の調子にもよるでしょう。 それでも小学生ぐらいになれば、 要求をすべて聞くのではなく、不快を避け続けた結果どこにいきつくのかも話したうえで、本人に選ばせていい場面が増えてくるはず です。 発達心理学では、子供の気持ちや考えを尊重しながら、年齢に合った選択と責任を渡していく関わりを「自律性の支援」と呼びます。 この自律性支援が子供の心理的な安定と関連することは、国や文化圏をまたいだ大規模な研究のまとめでも報告されています。 集団や上下関係を重んじる文化圏でも同じ傾向だった、という点は、少し意外に思われるかもしれません。 ただし、 自律性を尊重することは、何でも好きにさせることではありません。 むしろ逆で、 家庭のルールや役割がはっきりしていることとセット だと思います。 子供の考えは聞く。しかし、決まっていることは決まっている。 「してあげない」のではなく、「本人に返す」 では何でも断ればいいのかというと、そうではありません。 大切なのは、 それが誰の課題なのかを考えること だと思います。 「喉が渇いた」と言われたら、「そうなんだ。水筒どこにある?」と返す。 「消しゴム取って」と言われたら、「今は手が離せないから、自分で取ってくれる?」と伝える。 「まるつけして」と言われたら、「まず自分で見直して、分からないところを一緒に見よう」と声をかける。 これは突き放しているのではありません。 その子が引き受けられることを、本人に返しているだけです。 昨日は一人でできても、今日は疲れていて難しいこともあります。 「何歳になったらここまで」と一律に決められるものでもありません。 それでも、自分でできることまで先回りしてやってしまっていないか。 ときどき立ち止まって考えてみる価値はあると思います。 家庭を一緒に運営する仲間として 今回のコラムは、はっきりした結論がある内容ではありません。 ただ最近、子供の要求に素直にすべて従っている保護者の方が多く、少し気になっていました。 子供の気分による要求に振り回され続けると、保護者も大変だと思います。 大人だけが我慢し続ける必要はありません。 子供とはいえ、一緒に家庭を築いている共同体の一員です。 「私は今これをしなければならないから、ここはお願いね」 「このぐらいはやってくれる?」 「今日は疲れているから、頼んでもいい?」 大人にも事情や気持ちがあることを伝え、できることは引き受けてもらう。 その子の年齢や性格や能力にもよりますが、同じ方向を向いている仲間として、少しずつ役割を渡していく。 その積み重ねが、自立や社会的な責任を果たす力につながっていくのではないかと思っています。 子供を大切にすることと、何でもしてあげることは、同じではない のだと思います。 参考文献 Madigan, S. et al.(2024)“Maternal and paternal sensitivity: Key determinants of child attachment security examined through meta-analysis.” Psychological Bulletin , 150(7), 839–872. Bradshaw, E. L. et al.(2025)“Disentangling autonomy-supportive and psychologically controlling parenting: A meta-analysis of self-determination theory's dual process model across cultures.” American Psychologist , 80(6), 879–895. お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にある、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」の複合施設です。 大学入試から逆算した独自のカリキュラム(集団ACT・パズル・ボードゲーム等)を通じ、楽しみながら本質的な賢さを育みます。 提供サービス :民間学童保育、学習塾、能力開発 養成する能力 :空間認知能力・多角的思考力・論理的思考力・試行錯誤力・基礎学力 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201 (岡山中央小学校より徒歩1分) 公式サイト : https://www.kasicojuku.com お問い合わせ :gakudojuku@kasicojuku.com (電話:086-238-6094) Previous Next
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