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“伸びる子”と“伸びない子”の違い(その1)

 コ ラ ム 

2022年5月16日

「ほめ方」に注意していますか?

小中高生に勉強を教えてきた中でこれまでいろいろなタイプのお子様を見てきましたが、伸びない子には必ずいくつかの“共通点”がありました。





そのうちの1つが

「できないことを恐れ、難しい問題にチャレンジしない(してもすぐにあきらめる)。」



というものでした。






自分より少しレベルが上の問題に挑戦することは避け、できるものだけをやって満足する。



時にはそういった形で自信をつけることも大事だとは思いますが、ずっと同じ問題をやり続けるだけで能力が伸びるはずがありません。



自分より少し上の問題にチャレンジし、できなくてもあきらめず粘り強く取り組む。



そうしたつみかさねがその子の能力を高め、ひいては地頭を鍛えていくための土壌となります。







ではなぜすぐにあきらめる子と、粘り強く取り組める子がいるのでしょうか?






スタンフォード大学心理学教授のキャロル・ドゥエック教授によると、子供は次の2つのタイプに分けられると紹介されています。




① 挑戦を避ける「硬直マインドセット」

 ➡成功は生まれつきの頭のよさや結果だと信じる考え(すぐにあきらめるタイプ)



② 努力を好む「成長マインドセット」

 ➡成功は一生懸命頑張った結果だと信じる考え(粘り強く取り組むタイプ)





そして、子供がこれらのマインドセットを持つようになる原因は「ほめ方」にあると考えられています。






才能や結果をほめる


例えば、「よくできたね!」「あたまがいいのね!」と褒められて育てられた子は点数や結果に価値を置くようになります。



失敗は才能のなさや頭の悪さの証明になってしまうため、結果的に挑戦を避ける「硬直マインドセット」に陥ります。



そういった子供は簡単なテストを選びたがり、問題が難しくなると自信を失い、点数を計算させると自分で点数を水増しするようになります。


(このタイプの生徒は塾のテストでも点数をごまかしたり、親へ点数を言うことを嫌がる傾向がありました。)






一方、過程(プロセス)をほめる


例えば、「難しいのにあきらめずに取り組んだのはすごいね!」「最後まですごく集中できていたね!」と褒められて育てられた子は、できることよりも取り組み方や学ぶことに価値を置くようになります。



勉強は努力によって乗り越えられるという経験をこなし、結果的に努力を好む「成長マインドセット」を持つにいたります。



スタンフォード大学とシカゴ大学の研究では、過程(プロセス)をほめることで「成長マインドセット」を持つようになった子供のほうが7,8歳になっても挑戦を好むという結果になっています。


(こういった子供のほうが能力を伸ばせるのは言うまでもありません。)






こういった「プロセスをほめる」という行動の重要性はモンテッソーリ教育でも言及されています。



日常の何気ない「ほめ」の中にも、将来のお子様の行動を決定してしまうような重大な習慣が潜んでいます。



本コラムが皆様の日々の参考になれば幸いです。



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