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「先取り教育」ってどう?

 コ ラ ム 

2022年5月1日

先取り教育が有効なのは?

小中高生向けのあらゆる塾で行われている「先取り教育」ですが、どれくらい有効なのでしょうか?




私のこれまでの経験から結論を下すとすれば、

「“学校の授業進度についていけていない子“については有効」という認識です。




学校の授業より少し先のことを学べるのだからどんな子にも有効なのではないか?

と思われるかもしれませんが、この先取り教育には以下のような弊害があります。





【先取り教育の考えられる弊害】

① 学校の授業を聞かなくなる

人の話を聞かなくてもいいという態度が身につく

学校は休憩場所という認識が身につく






「①学校の授業を聞かなくなる」

についてですが、こちらは想像しやすいかもしれません。



塾で教えてくれるのだから学校の授業は必然的に2回目となります。



特に小学校までの学習内容は簡単なものが多いので、塾での授業で完璧に理解していることがほとんどです。



その結果、子供にとって学校での話は新鮮味のない退屈なものとなり、「学校の授業を聞かない」という選択をすることになってしまう可能性があります。








「②人の話を聞かなくてもいいという態度が身につく」

についてですが、上記①の態度が続くことにより、身についてしまう生活習慣だと考えてもらって構いません。



特に小学生の頃は、“人の話をどう聞いたらいいのか”、というのが定まっていない時期です。



この時期に“人の話を聞かなくてもうまくいく”という経験をしてしまうと、今後、そういった生活習慣を身に着けてしまう懸念があります。








「③学校は休憩場所という認識が身につく」

については、上記の①と②が染みついた結果、起きることです。



学校は「気を抜いててもいい場所だ」、「何も聞いていなくても困らない場所だ


という意識が芽生えれば、本来集中して頑張らなければならない学びの場が、必然的に“休憩場所”となってしまいます。



こういった姿勢は一度身についてしまうと、その子の生き方となり、修正するのに非常な困難を伴うことになります。








では先取り教育はどういった場合に有効なのでしょうか?





冒頭に結論として少し触れましたが、「“学校の授業進度についていけていない子“については有効」と考えています。




現在の学校の授業進度が早すぎてついていけない子や、学習内容が高度で学校だけでは難しい子にとっては、塾で先取りをしてくれることで、余裕をもって学校の授業に臨めます。





また、自発的に勉強に取り組みたい子にとっても有効です。




こういった子はそもそも自身のモチベーションによって勉強したいわけなので(特に大学受験を本気で目指す高校生に多いです)、先取り教育の弊害はほとんど当てはまりません。





当学童塾では、学校で学ぶような内容は扱っていませんが、宿題のフォローをする場合には十分に注意して接しています。




「先取り教育」に関しては、お子様の様子に合わせて慎重に考えていきたいものです。



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