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- やりたくない気持ちの裏側にあるもの | 学童塾KASICO
「やりたくない」と言う子どもの言葉の奥には、不安・自信のなさ・完璧主義などの心理が隠れています。やる気の有無を責める前に、その背景を理解することが大切です。この記事では、親の声かけ方や、子どもが自発的に行動する環境づくりについて考えます。 < Back やりたくない気持ちの裏側にあるもの コ ラ ム 2025年8月6日 やりたくない気持ちの裏側にあるもの 小学生のお子さんが「親の言うことはやりたくない」と反発し、学校のプリントや宿題などの課題を嫌がる場面に直面することがあります。親としては「なぜ素直にやってくれないのだろう?」と悩みがつきません。 その裏には、家庭環境や親子関係、さらには子どもの心のメカニズムが大きく関係していることがあります。本稿では、過去の教育コラムや心理学の知見を踏まえ、そうした子どもの心理背景を探りつつ、親としてどのように関われば子どもが自発的に学習に向かえるのかを考えてみたいと思います。 家庭環境・親子関係が学習意欲に与える影響 まず押さえておきたいのは、家庭での環境や親子の関係性が子どもの学習意欲に与える影響です。家庭は子どもにとって最も身近な学びの場です。 たとえば、家庭に本や新聞があり親も読書を楽しんでいるような「学ぶことを自然に大切にする雰囲気」のある家では、子どもの学習意欲も育ちやすいと言われます。親が日頃から子どもの話に耳を傾け、勉強の内容についてポジティブに関心を示してあげるだけで、子どもは「応援してもらえている」と感じ、課題にも前向きに取り組みやすくなります。 一方で、家庭環境において過度なプレッシャーや親子間の緊張がある場合、子どもの「勉強への嫌悪感」が強まってしまうことがあります。親が毎日のように「早く宿題しなさい!」「なんでやらないの!」と叱責したり、成績や結果ばかりに目を向けたりしていると、子どもは家庭を「勉強させられる場所」と感じてしまいます。 「どうせまた怒られる」「やらない方が気持ちが楽」とネガティブな連想が働き、「お母さん(お父さん)に言われたことは素直に聞きたくない」という反発心も生まれやすくなります。つまり、親子の信頼関係や家庭の雰囲気が、子どもの課題への態度に直結すると言っても過言ではありません。 (ベネッセ教育総合研究所, 2019) 「やらされ感」と心理的リアクタンス 子どもが課題に消極的な理由としてしばしば指摘されるのが、「やらされ感」というキーワードです。やらされ感とは、文字通り「やらされているという感覚」のことで、「自分の意思でやっているのではなく、親に強いられて嫌々やっている」と感じている状態を指します。 このやらされ感が強いとき、子どもは課題そのものよりも「親から指示されていること自体」に抵抗を示すことがあります。心理学では、人は自分の自由や主体性が脅かされると、それを取り戻そうとして反発する傾向があるとされています(Brehm, 1966)。 小学生くらいになると自我が芽生え、自分で決めたいという欲求も出てきます。そこに親からの細かい指示や強制が重なると、「反抗することで自分の意思を示そう」とする気持ちが生まれてしまうのです。 男の子と女の子では反応が違う? この「やらされ感」に対する反応には、性別による傾向の違いも見られます。 男の子は一般的に、「自分で決めたい」「命令されたくない」という自立志向が強く、強制的な言い方に対して明確な反発を示しやすい傾向があります。 一方、女の子は「関係性を壊したくない」「嫌われたくない」といった気持ちが先立ち、反発をあからさまに表に出すことは少ないですが、内心では納得していないこともあります。 つまり、男の子は態度や言動として「やらない」「今はやりたくない」と出やすく、女の子は表向きは従っているようでも「なんで今なの…」と気持ちがついてきていないケースもあるということです。 (Grolnick & Ryan, 1989) 自発的に学びに向かうための家庭の工夫 では、どうすれば子どもの「やらされ感」を減らし、自発的に学びに向かわせることができるのでしょうか。以下に、家庭で今日から実践できる工夫や声かけのヒントをご紹介します。 • 選択肢を与える:「宿題しなさい」ではなく、「宿題とお風呂、どっちを先にする?」「そろそろご飯だけど宿題しなくて大丈夫?」などの声掛けで、子供に「自分で決めて動いている」と感じるようにしていきましょう • 声かけをポジティブに:「まだ終わってないの?」ではなく、「これ、ちょっと面白そうな問題だね。一緒にやってみる?」など、興味を引き出すような声かけに • 過程を認める:「全部合ってた」よりも、「昨日わからなかった問題、今日は最後まで考えてたね」と、努力や工夫した部分をほめましょう • 親も一緒に机に向かう:「お母さんも調べものしてるから、○○ちゃんもやってみる?」と、仲間意識を持たせてみてください • 学習環境を整える:机の位置や音の環境、文房具など、子どもと一緒に整えるだけでも、やる気は変わってきます (文部科学省, 2020) 親のかかわり方を見直すチェックポイント 子どもが「やりたくない」と感じる背景には、親の声かけや関わり方も影響していることがあります。以下のポイントを、ぜひご家庭での接し方のヒントにしてみてください。 • 「指示」ばかりになっていないか? • 子どもの「いや」の奥にある気持ちに目を向けているか? • 「完璧」を求めすぎていないか? • 声かけや表情がイライラしたトーンになっていないか? • 「勉強=罰」のように伝わっていないか? (親野, 2015) おわりに 子どもが「やりたくない」と感じてしまう背景には、親の関わり方や家庭の雰囲気、そして子どもの心の自立が関係しています。大切なのは、子どもの気持ちに寄り添いながら主体性を尊重すること。 「この子が自分から学びたくなるには、どんな声かけが合うだろう?」そう考えて関わることが、子どものやってみようという気持ちにつながっていきます。 参考文献 • Brehm, J. W. (1966). A Theory of Psychological Reactance • Grolnick, W. S., & Ryan, R. M. (1989). Parent styles associated with children's self-regulation and competence in school. Journal of Educational Psychology, 81(2), 143–154 • ベネッセ教育総合研究所(2019)『学習意欲と家庭環境に関する調査報告』 • 文部科学省(2020)『主体的・対話的で深い学びを実現するために—家庭でできること—』 • 親野智可等(2015)『子どもが勉強しはじめる親の言葉かけ』PHP研究所 • 文部科学省. "令和3年度 全国学力・学習状況調査(児童生徒の生活習慣等)". https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/questionnaire_result/index.html お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にて、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」のサービスを提供しています。遊びや対話を通して“考える力”を育てる、少人数制の学習支援型学童です。 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201 ※岡山中央小学校より徒歩1分 電話番号 :086-238-6094 メール :gakudojuku@kasicojuku.com 公式サイト : https://www.kasicojuku.com ご不明な点やご相談などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 Previous Next
- すぐにあきらめる子とあきらめない子 | 学童塾KASICO
< Back すぐにあきらめる子とあきらめない子 コ ラ ム 2022年7月15日 全く異なる取り組み方 勉強やパズルに対するお子様の取り組みを見ていると、 下の 2パターン に分かれます。 ① すぐにあきらめる子 ② あきらめない子 今回はそれぞれの特長、子供のマインド、推定されるこれまでの過ごし方と対応について、述べてみたいと思います。 ① すぐにあきらめる子 【特長】 ・わからないものがあると 10秒も考えず に投げ出す ・自分で考えずに すぐに他人や先生に 答えを聞く ・物事を考えるのが苦手 ・集中力が持続しにくい 【よくある子供のマインド】 ・ 「できる」ことに価値 があり、「できない」ことはやりたくない ・「できない」ことが 怖い ・答えは聞けば すぐにでてくる (自分で考えるだけ無駄) ・考えたってわからないから、やるのもいや ・できることだけをやっていたい 【推定されるこれまでの過ごし方と対応】 ・ 「できたこと」「高得点であること」 を親や周りから 褒められてきた ・「できない」と親や周りからいろいろ言われてきた (他人や兄弟と比較される) ・「なぜ」という疑問に すぐに答え が与えられる環境だった ・考えている最中に周囲からの 邪魔が入りやすい 環境だった ・物事に集中して 遊ぶのを阻害されやすい 環境だった (楽しく遊んでいた遊びを「そんなことやるぐらいならこっち」と一蹴された経験が多い) ・ぼーっと考えたりする時間がなく、 忙しい ② あきらめない子 【特長】 ・わからないものがあっても 5分以上は考え続け られる ・まずは自分で考える ・物事を考えるのに抵抗がない ・物事に集中しやすい 【よくある子供のマインド】 ・ 「チャレンジ」することに価値 があり、頑張ればできると信じている ・「できない」ことは悔しいだけ ・答えは考えたり、試行錯誤すればでてくるもの ・考えれば答えや、そのヒントに近づく ・ いろいろなことをやってみたい 【推定されるこれまでの過ごし方と対応】 ・ 「頑張ったこと」「チャレンジしたこと」 を親や周りから 褒められてきた ・「できない」と親や周りから励まされてきた (過去と比べて成長していることに言及) ・「なぜ」という 疑問を考え続けていた (一緒に考えてくれる人がいた) ・好きなことを好きなだけ 集中して遊んで いられる環境だった (どんなことをやっていても認めてくれる人がいた) ・ぼーっと考えたりする 時間がたくさんある いかがでしたでしょうか? もちろん 勉強やパズルに適性があるのは後者の“あきらめない子” です。 「賢い子供」になってほしいとお子様を思うあまり、“逆の対応”をしてしまうことも多いかもしれません。 ただ実際に私が見てきた中で伸びていく子は、後者のようなご家庭の子がほとんどです。 本コラムが皆様のご参考になれば幸いです。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 「どれくらい?」が数感覚を強くする | 学童塾KASICO
小学校1年生の時点で、すでに「数感覚がある子」と「ない子」に分かれることがあります。家庭の中で数字に触れる習慣の違いが、のちの算数力や数字への親しみ方に影響していることが、心理学研究からも明らかになっています。子どもの「どれくらい?」という問いかけや見立てを大切にしながら、数字を“覚えるもの”ではなく“感じて使うもの”として育てていく方法を、科学的根拠とともに紹介します。 < Back 「どれくらい?」が数感覚を強くする コ ラ ム 2025年11月12日 あいまいな言葉を“数量化”する家庭の会話術 子どもたちを見ていると、小学校1年生のころにはすでに 「数感覚がある子」と「ない子」 に分かれていると感じます。 ある子は 数字を感覚的にとらえ、算数が自然に得意 になっていく一方で、別の子は 数字を「覚えるもの」として捉えてしまい、苦手意識 を持ってしまう。 この分かれ目は、どうやら早い段階で生まれているようです。 保護者の方とお話ししていると、家庭の中での数字との関わり方に、ほんの少し違いがあることに気づかされます。(もちろんその子自身の特性もありますが。) 今回は、そんな「数感覚」を家庭でどう育てられるか、特に「どれくらい?」という何気ない問いかけに焦点を当てて、科学的根拠にもとづいて一緒に見ていきたいと思います。 「どれくらい?」は数の入口 子どもが「たくさん食べた」「すぐ終わった」「早くできた」と言ったとき、保護者の方が「どれくらい?」と問い返す。 実はこのやりとりが、数感覚を育てる出発点になります。 数の研究では、人は生まれながらに「多い/少ない」「長い/短い」といった感覚をもっていますが、それを“数”として扱えるようになるには、 言葉で数量を表す経験 が必要だとされています(Gelman & Gallistel, 1978;Carey, 2009)。 つまり、「どれくらい?」と聞かれて「3分くらい」「10個くらい」と答えることが、感覚を数に変換する練習になっているのです。 家庭での「数の会話」が将来の算数力を左右する 発達心理学者のLevineら(2010)は、家庭で保護者が「どれくらい」「あと何個」「いくつある?」といった 数量表現を使う頻度 を調べ、その家庭の子どもたちを数年後に追跡しました。 すると、そうした会話が多い家庭の子どもほど、「数系列」「部分と全体」「数量比較」といった課題で有意に高い成績を示したのです。 つまり、 家庭内での「数トーク(number talk)」の量と質が、その後の数学的思考の発達を予測 していたということです。 「比較」や「見積もり」が“応用力”を育てる 数の経験には2種類あります。ドリルのような「形式的経験」と、生活の中で数を扱う「非形式的経験」です。 研究では、後者──つまり「生活の中で数を比較したり見積もったりする経験」のほうが、 応用的な算数力 を伸ばすことが確認されています(Skwarchuk, Sowinski, & LeFevre, 2014)。 たとえば次のような場面です。 ・「昨日より早く出られたね。どれくらい早かった?」 ・「お皿に入れたぶどう、いくつくらい食べたかな?」 ・「今日はたくさん歩いたね。どれくらい歩いたと思う?」 ・「あとどのくらいで終わりそう?」 ・「このお菓子、ふたりで分けたらいくつずつになるかな?」 どれも、正確な答えを求めるものではなく、“見立て”を言葉にする練習です。 こうしたやりとりを重ねるうちに、子どもは自然と 「数で考える」回路を使う ようになります。 「見立てる」ことを肯定する 心理学者Barnerら(2009)は、子どもが「あいまい語(たくさん・ちょっと)」を「数詞(3、5、10)」に言い換える経験を重ねるほど、数の見積もり力(approximate number sense)が高まると報告しています。 つまり、 正確でなくても“だいたい”を数で表す練習が、数感覚の精度を上げていく のです。 このとき大切なのは、「おおよそでいいよ」という安心感。 正確さを求めるよりも、「3分くらいって思ったんだね」と受け止めてあげることが、数字への抵抗感を減らします。 不安を減らす“やさしい数の会話” 数字に苦手意識を持つ子の多くは、「間違えたくない」という気持ちが先に立っています。 この“算数不安(math anxiety)”は、早い子では小学校低学年から見られます。 しかし、 家庭のように正解を求めない「数量の会話」 は、その不安を引き起こさずに 数の操作経験 を積ませる安全な場になります(Ramirez et al., 2013)。 「どれくらい?」と聞かれると、子どもは自分なりの見立てを言葉にします。 それを否定せず「そう思ったんだね」と受け止めることが、数字への親近感と自信につながっていくのです。 まとめ 「どれくらい?」と聞くことで、子どもは“感覚”を“数”で考えるようになります。 これは、計算力そのものではなく、 数字に親しみを持つ感覚 を育てる行為です。 正確さよりも、「数で考える」ことを楽しめる環境こそが、のちの算数の土台を作っていくのだと思います。 参考文献 Carey, S. (2009). The Origin of Concepts. Oxford University Press. Gelman, R., & Gallistel, C. R. (1978). The Child’s Understanding of Number. Harvard University Press. Levine, S. C., Suriyakham, L., Rowe, M. L., Huttenlocher, J., & Gunderson, E. A. (2010). What counts in the development of young children’s number knowledge? Developmental Psychology, 46 (5), 1309–1319. Skwarchuk, S.-L., Sowinski, C., & LeFevre, J. (2014). Formal and informal home learning activities in relation to children’s early numeracy and literacy skills. Journal of Experimental Child Psychology, 121 , 63–84. Barner, D., Libenson, A., Cheung, P., & Takasaki, M. (2009). Cross-linguistic relations between quantifiers and numerals in language acquisition. Cognition, 111 (1), 1–17. Ramirez, G., Gunderson, E. A., Levine, S. C., & Beilock, S. L. (2013). Math anxiety, working memory, and math achievement in early elementary school. Journal of Cognition and Development, 14 (2), 187–202. お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にある、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」の複合施設です。 大学入試から逆算した独自のカリキュラム(集団ACT・パズル・ボードゲーム等)を通じ、楽しみながら本質的な賢さを育みます。 提供サービス :民間学童保育、学習塾、能力開発 養成する能力 :空間認知能力・多角的思考力・論理的思考力・試行錯誤力・基礎学力 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201 (岡山中央小学校より徒歩1分) 公式サイト : https://www.kasicojuku.com お問い合わせ :gakudojuku@kasicojuku.com (電話:086-238-6094) Previous Next
- 「遊び」に対する親の意識と難関校突破率 | 学童塾KASICO
難関大合格者の親は「勉強」よりも「子どもを思いっきり遊ばせること」を重視していた?データと卒業生の実例から見る、賢い子が育つ家庭の意外な共通点とは。 < Back 「遊び」に対する親の意識と難関校突破率 コ ラ ム 2023年9月24日 「遊び」に対する親の意識と難関校突破率 ! Widget Didn’t Load Check your internet and refresh this page. If that doesn’t work, contact us. Previous Next
- 内弁慶?外弁慶? | 学童塾KASICO
< Back 内弁慶?外弁慶? コ ラ ム 2022年8月1日 どっちがいい? 保護者様から、 「うちの子内弁慶で・・・。」 といった相談が寄せられることがあります。 極端な場合は問題ですが、そういったことは我々の方では 通常ほとんど問題視しません 。 それよりも「外では悪い子。うちでは良い子」の “外弁慶”タイプのほうが問題 であると捉えています。 そもそも子供には感情や言葉を素直に吐き出せるストレスフリーの自由な場所が必要です。 それが家であれば“内弁慶”、外であれば“外弁慶”ということです。 これが 外(外弁慶)になった場合どうなるでしょうか? 家ではいい子にふるまっていますが、 外に行くと 家で押さえつけられていたものが爆発し、 自分勝手にふるまい、 自由に行動しストレスを発散 させようとします。 こういったタイプは 家で厳しすぎるしつけや親の監視が強い家に多い です。 子供は学年が上がるにつれ、 勉強に時間を費やすのは家ではなく学校 になってきます。 その学校がストレスフリーの休憩場所になってしまえば、学年が上がるにつて 成績が劣後 していくのは言うまでもありません。 塾で身が入らないお子様に話をすると「家でやるからいいもん」と言ったりされることがありました。 その家ではお父様がかなり厳しいらしく、家では常に勉強をし、口答えもしないそうです。 (もちろん塾や学校ではぼーっとしてあまり身が入っていません。) 保護者様がその子の一生を監視し続けるなら別ですが、 子供が自立して自ら学ぶようになるためには、外の世界でこそ我欲をある程度抑えて戦っていかなければなりません 。 そのためには 家こそがストレスフリーの安らぎの場所 となり、子供の感情を発散させる場所であるべきなのです。 なので、 内弁慶は問題ではなく、むしろ望ましい姿で、外弁慶こそが問題 なのです。 学童塾KASICOでは、定期懇談でこのように様々なご相談を承っております。 本コラムが皆様の参考になれば幸いです。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 子供を暇にさせて大丈夫? | 学童塾KASICO
< Back 子供を暇にさせて大丈夫? コ ラ ム 2023年2月10日 暇の効用 「暇!」 子供が家にいるときによく耳にする言葉かもしれません。 この言葉を聞くとうんざりする方もいれば、 子供に何か与えたりしなければと切迫感を感じる方もいるかもしれません。 しかし、子供が 「暇」である状態には、いい側面 もあることが最近では知られるようになっています。 子供は「 暇」になると、自発的に何かをしよう と周囲を見渡します。 そして遊べそうなものを能動的に探すようになります。 普段遊ばないようなもので遊んだり、またこれまで遊んできたものでも新しい遊び方を見つけ出したりします。 過去の研究では、「子どもがしたいことを認識し,実現可能な場所を提供することは,子どもの自立した行動を刺激する」(Bjørgen,2015)と 子供の 暇の状態には子供の自発性を促す効果 があることが示唆されています。 実際、当学童塾でも子供が暇な状態になると想定をしていないような遊びをしたりします。 例えば、子供たちでホワイトボードを掃除しだしたりします。 なぜそんなことをするのかわかりませんが、子供たちは楽しそうにホワイトボードを拭いています。 近くで会話を聞いてみると、「少し黒ずんでいるところをどうやったらとれるか?」子供達で議論しています。 空拭きをしたり、水拭きをしたりしている中で、アルコールで拭くときれいになることに気づきます。 子供たちは、「アルコールはマジックも消せる!」と大はしゃぎです。 こういった与えられた体験ではなく、 自分で見つけた体験が親水性、親油性のリアルな原体験 となり、 将来、化学を学習したときの腹落ちが変わってきます。 これからの時代は 人から与えられるのを待つだけでなく、普段の生活の中に自ら仕事や楽しみを見つけていくスキルが重要 になってきます。 子供時代の「暇」の時間が子供たちの自発性を高め、 「待ち」の姿勢から「探求」の姿勢 を身に着ける素地となるのかもしれません。 一方で、「うちの子は暇になるとぼーっとしてしまう」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、この「ぼーっとする時間」も、近年では脳の発育に非常に重要な時間であることが分かってきています。 長くなってしまったので、続きはまた次回のコラムにて紹介したいと思います。 Bjørgen K. (2015) Children’s Well-being and Involvement in Physically Active Outdoors Play in a Norwegian Kindergarten: Playful Sharing of Physical Experiences. Child Care in Practice , DOI: 10.1080/13575279.2015.1051512 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 自己肯定感って必要? | 学童塾KASICO
< Back 自己肯定感って必要? コ ラ ム 2022年3月13日 自信のない子供たち 講師をやっていると新しい事や難しい事への挑戦を嫌がる子が多いなぁと感じることがよくあります。 そういった子にチャレンジしない理由を聞いてみると、「失敗しそう」、「自分にはできない」など“自分に自信が持てない”という理由がほとんどです。 実際、近年のアンケート調査をみてみても、 日本人の子供の自己肯定感は46.5% (2019年度) と海外(軒並70%以上)と比べても非常に低く長年低空飛行をしています。 これは問題なのでしょうか? 一昔前であればこれは特に問題ではなかったかもしれません。 しかし、変化の激しいこの時代において、これは大きな問題であると言わざるを得ません。 例えば、野村総合研究所と英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究では10-20年後には日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能になるという試算が出されています。 つまり、 今小学生の子供の約50%は将来、今は存在しない仕事に就く可能性が高い ということです。 こうした状況の中で子供が新しいことに挑戦せず、殻に閉じこもってしまっていては、これからの新しい社会に順応していくことは難しくなるかもしれません。 ではどうすれば自己肯定感が高く、新しい物事にどんどん挑戦していく積極的な子供に育っていくのでしょうか? 今回は3点ほどご紹介したいと思います。 一つ目は “成功体験の積み重ね” です。 鹿毛(2013)は、Bandura の研究を引用して、 自己効力感は、①行為的情報(実際に課題を遂行すること)を通して成功体験をすると自己効力が高まるとしています。 人間というのは成功体験を積み重ねれば積み重なるほどそれが自信となり、新しい物事への挑戦をしやすくなっていくものです。 そのためには、小さい頃から「できた!」という経験を数多く積んでおくことが何より重要になってきます。 逆に小さい頃に難しすぎる問題にチャレンジし過ぎることは、「できない」「つらい」という思いをさせてしまう可能性があり、あまり望ましいことではありません。 小学校1年生から3年生のうちは基本的には簡単な問題を解いて、 「できた」「自分にはできる」というような成功体験を積ませること がベストであると考えております。 二つ目は 家での“声掛け” です。 自己肯定感が低い子供によく共通しているのが、ご家庭で ネガティブな言葉 を掛けられてるということです。 ネガティブな声掛けとは、例えば、算数テストの点が悪かった時の「算数が苦手なのね」といった声掛けや、お子様を他人に紹介するときの「うちの子はぜんぜんできなくて・・・。」といった声掛けです。 親にとっては謙遜や、悪気のない言葉かもしれませんが、お子様にとっては自分の認識そのものになってしまいます。 そして、この認識は長らく本人を縛ることになります。 「自分は算数が苦手だ」と思いこめば、難しい問題に直面したときに、何とか解いてやろうと粘り強く取り組まずに、「苦手だからできなくても仕方がない」といった思考に陥ってしまいます。 勉強が得意な子は「自分は勉強が得意だ」と無意識レベルで思い込んでいること がほとんどです。 だから難しい問題に直面した時、「〇〇が得意な自分ならできるはず。考え方が間違ってるか、何かを見逃してるに違いない。」と思い、問題の解き方を粘り強く探していきます。 こうした姿勢で勉強に取り組む子の学業成績が高くなることは言うまでもありません。 その他声掛けだけでもいろんな場面があるので、本件はまた別のコラムでまとめたいと思います。 自己肯定感を高める3つめのアプローチは “根拠のない自信” を持たせることです。 “根拠のない自信” というと何を考えているんだと思われるかもしれませんが、実はこれほどこれからの世の中を生きていくための強力な武器はありません。 最初のほうでも触れましたが、これからの時代の子供たちは誰も経験をしたことがない物事に挑戦していくことになります。 初めてやることに対して「自信を持て!」ということのほうが無理筋なのではないでしょうか? しかし、世の中には初めてやることに対して根拠のない自信をもって望む人も存在しています。 例えば、ソフトバンクグループの創業者・孫正義氏は「最初にあったのは、夢とそして根拠のない自信だけ。」と言っています。 冷静に考えると、ほとんどの創業社長は他の人のやっていない新しいことをやるわけですから、“根拠のない自信”を持っていなければ始められるわけがありません。 また、転職などで別業界に飛び込みたいと思っている人もそうした“根拠のない自信”がないと身動きが取れなくなってしまいます。 では、どうやって“根拠のない自信”を育めばいいのでしょうか? 私は親が子供に与える“無条件の惜しみない愛”こそが子供の自信を育てる源泉となると考えています。 いろんなことにチャレンジし、失敗し、傷ついて帰ってきた子供を慰め、その子供に再び困難に立ち向かう勇気と活力を回復させてあげられるのは、最も身近な存在である親をおいてほかにいません。 「どんなことがあってもこの人は助けてくれる」 「どんな自分でも認めてサポートしてくれる」 こうした思いが無意識領域で育つと、子供はどんなことにも恐れず、勇敢に新しい物事にチャレンジしていけるようになります。 『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)の著者であり、日米で20年以上教育現場に携わってきた船津徹さんは、 『根拠のない自信』とは「親から愛されている」という実感であり、親が100%与えるもの』 と喝破されています。 学童塾KASICOでは、お子様が自分に自信を持てるよう問題レベルの調整から声掛けに至るまで細心の注意を払って取り組んでおります。 また保護者様に対し、お子様への接し方を考える勉強会なども開催していく予定です。 「少し話を聞いてみたい」「学童塾ってどんな感じ?」とお思いの方は下記よりお気軽にお問い合わせください! ※説明会も↓のリンクより随時予約を受け付けております。 https://docs.google.com/forms/d/1sp6UwulrvM29bUpyAfHmQpFJ1XY3XNCqnFQ3HL38qpo/viewform?edit_requested=true 内閣府/特集 今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~ https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html 内閣府/子供・若者白書について:https://www8.cao.go.jp/youth/suisin/hakusho.html ベネッセ教育総合研究所|自己効力感が高い小・中学生はどのような子どもか 鹿毛雅治 2013 学習意欲の理論-動機づけの教育心理学 金子書房 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 日本語の読解力(国語力)をみにつける | 学童塾KASICO
算数や英語の成績が伸びない原因は「国語力」不足かも?高額な教材を使わなくても、毎日の「寝る前の会話」で出来事を振り返るだけで、子供の読解力と構成力は劇的に育ちます。 < Back 日本語の読解力(国語力)をみにつける コ ラ ム 2022年2月28日 国語力(日本語力)の大事さ これまで大学受験指導をしてきて、成績が伸びない子の共通点として、 「国語(日本語)が極端にできない」 というのがあります。 大学受験、特に人気国公立や難関大レベルの問題を解くとなると国語、英語、数学、理科、社会の各科目に対して、かなり高いレベルの日本語の読解力とアウトプットするための日本語の構成力が必要となります。 したがって、共通テストで最低でも 6割以上はとれる国語力 は何とか確保したいところです。 では どうやって国語力を鍛えておけばいいのでしょうか? 効果的かつ早くから準備しておける方法として 「読み聞かせ」 が有効とされています。 2018年の研究では 「乳幼児期にたくさん読み聞かせをされた子供のほうが、学校での読解の成績が良かった」 とされています。 さらに別の論文では、 「読み聞かせが多い子供のほうが、物語をより効率的に脳内で処理している」 ことが示唆されています。 その他にも、“読み聞かせ”と検索するだけでたくさんの書籍がヒットするほどその効果が広く認知されています。 とはいうものの、 「読み聞かせといっても子供にそんな時間はないし、本も何を買えばいいのかわからない。子供も小学生と大きくなってて読み聞かせという年齢ではなくなってる。」 方も多いかと思います。 かくいう私も親から読み聞かせをしてもらったことはほとんどなく、また大学まで読書をした経験もほとんどありませんでした。 ただそんな私が親から毎日してもらっていたことがあり、 それは、 「寝掛けの母との会話」 でした。 会話といっても1日の出来事を聞かれて、起こった出来事、その時の気持ち、学んだ内容を振り返りながら雑談するだけで、何も特別なこととは思っていませんでした。 しかし今思えば、 ① 出来事を言葉で整理し ② 相手に伝わるように日本語を構築し ③ 1日の学びを復習し反省する といったサイクルを自然と繰り返していたのだと思います。 ベネッセの調査ですが、 「家族とよく話をするグループほど、勉強が得意という子が多い」 ということがわかっています。 日本語の文法や語彙力は、“日本語を正しく使える大人”と会話することで大きく鍛えられます。 今すぐ実践できて、親子関係もよくなる 「家族の会話」 みなさまもいかがでしょうか? ・Price J, Kalil A. The effect of parental time investments on children’s cognitive achievement. ・Hutton JS, Horowitz-Kraus, Mendelsohn AL, Dewitt T, Holland SK. Home reading environment and brain activation in preschool children listening to stories. Pediatrics 2015; 136(3):466-78. ・ベネッセ:https://kodomo-manabi-labo.net/oyako-kizuna-gakuryoku ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 親の「やる気」と子の「やる気」 | 学童塾KASICO
< Back 親の「やる気」と子の「やる気」 コ ラ ム 2023年11月12日 親子の「やる気」の関係 親に「やる気」 があるほど 子供にも「やる気」 がでるのでしょうか? 少し古い研究になりますが、日本とドイツの母親とその息子のやる気(達成動機得点)を整理して分析した McClelland, D. C. (1961) の著書から考えてみたいと思います。 McClelland は、母親の達成動機の得点によって、 ① 極めて高い群 ② 高い群 ③ 平均を上回る群 ④ 平均を下回る群 の4群にわけて、それぞれの群の息子の達成動機の得点の平均値を比べました。(図1) その結果、4群のうち「④平均を下回る群」の母親の息子たちの得点は2番目に低く、 得点が一番低かったのは、「①極めて高い群」の母親の息子たち でした。 一方、 得点が一番高かったのは、「③平均を上回る群」の母親の息子たち でした。 このことから McClelland は、あまりにも高い達成動機を持つ母親(①極めて高い群)は、自身の成功に対する達成動機が強いか、あまりにも早くから息子に対して多くの要求を出しすぎるため子供のやる気が削がれるではないかと結論付けています。 この結果は、私のこれまでの体験からも得心いくことが多く、 子供の勉強に対して やる気が高すぎる保護者様 (子供の宿題をすべてチェックし親がすべて準備する、子供の宿題や勉強に対して熱心に指導しようとする、学校の点数はすべてチェックし子供を徹底的に管理しようとする)の子供には、 やる気の低い子 (勉強は他人事のような感じ、授業中はぼーっとしている子)が多く、 適切な距離感で子供をサポートしようとする保護者様 (子供のやり方は尊重し信頼して見守る、子供が困って助けを求めてきたら惜しみないサポート、点数に過度に反応することなく頑張ってきたことに焦点をあてて励ます)の子供には、 やる気の高い子 (勉強は自分の問題として扱っている、授業中は集中している)が多い印象を持っています。 確かに、 子供にとってありがたい親 というのは、すべてを準備して次々と世話をしてくれる親ではなく、 むしろ、 子供が試みたいときにはそのチャンスをあたえ て、きっとできるだろうと思って 信頼して見守り 、 一方で、 子供が承認や助けを求めてきたときには惜しみなく手を貸してあげる親 、 というのが、 子供にとって一番ありがたい親 なのかもしれません。 子供との関わり方というのは学年が上がるにつれ、難しい問題となってくると思います。 子供の成長や発達に合わせ、冷静に距離感を見極めてサポートの仕方を変えていくことが重要なのだと考えています。 McClelland, D. C. (1961) The achieving society. Van Nostrand pp. 348-350. ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 勉強好きじゃないとダメ? | 学童塾KASICO
< Back 勉強好きじゃないとダメ? コ ラ ム 2024年12月10日 成績を上げるためには「勉強好き」であることが必須? 成績を上げるためには「勉強好き」であることが必須? 保護者の方からよくこんな質問をいただきます。「うちの子を勉強好きにする方法はありますか?」 話を伺うと、「勉強が好きじゃないと成績は上がらないのでは?」という思いがあるようです。 では、成績を上げるためには本当に「勉強好き」である必要があるのでしょうか? 「勉強好き」はマストではない 私の考えでは、勉強が好きであるに越したことはありませんが、 「成績を上げるために勉強好きは必須ではない」 というのが答えです。 むしろ、「勉強は役に立つ」「成績が上がると得をする」といった意識の方が、成績向上にはより効果的だと考えます。 成績を上げるために必要なこと 成績を上げるには、テストで点数を取ることが必要です。そのためには: 効率的な勉強方法 を身につける 得点を伸ばしやすい科目 に重点を置く 苦手な分野も 根気よく取り組む これらをコツコツ続ける力が欠かせません。 一方で、「勉強が楽しい」というモチベーションだけでは、好きな科目ばかりに取り組みがちです。その結果、総合的な成績向上につながりにくいこともあります。また、困難に直面した際に「楽しくない」と感じてしまうと、勉強への意欲が下がるリスクもあります。 「勉強が大事」と考える力が成績を伸ばす 実際、多くの研究で、「勉強好き」な子どもよりも、 「勉強は将来のために大事」と考えている子どもの方が高い成績を収めていることが示唆されています。 ( Koestner et al., 2003 ) 私自身も学生時代、勉強が「好き」だと感じたことはほとんどありません。しかし、テストで点数を取る感覚を「ゲーム」として楽しんでいた側面はありました。このように、楽しみ方や目的意識を持つことが重要だと感じます。 保護者の方へのお願い お子さんの年齢や成長に応じて伝え方は異なると思いますが、中学生くらいまでにはぜひ、保護者としてこんな話を折に触れてしていただけると嬉しいです: 「勉強は何のためにするのか」 「勉強が自分にどう役立ったか」 「将来どんな得があるのか」 これらを通じて、お子さんが「勉強する理由」を前向きに受け止められるようサポートしていただければと思います。 Koestner, R., & Losier, G. F. (2002). Distinguishing Three Ways of Being Highly Motivated: A Closer Look at Introjection, Identification, and Intrinsic motivation. In E. L. Deci, & R. M. Ryan (Eds.), Handbook of Self-Determination Research (pp. 101-121). University of Rochester Press. ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール : gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 子供のことが心配 | 学童塾KASICO
< Back 子供のことが心配 コ ラ ム 2022年11月5日 不安や期待が子供に与える影響 保護者様の話を聞いていると、子供に対する心配の声を聞くことがよくあります。 (学力、生活態度、将来など) 心配する気持ちは人情としてはわかるのですが、お子様の教育を考える上で、 不安や期待が本人にどういった影響 を与えるのかを考えなければなりません。 「ピグマリオン効果」 という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 「ピグマリオン効果」とは教師の期待によって学習者の成績が向上する効果 のことです。 ランダムに抽出した生徒に対して、期待を持って接したクラスと期待を持たないで接したクラスでは成績の向上に違いがみられることが分かっています。(Rosenthal, 1964) なぜ成績が向上するのかは様々な研究がされていますが、 例えば子供が問題に間違った時、 期待を持っている子供 に対してはどのように声をかけるでしょうか? おそらく「頑張れば、次はうまくいくよ」「よく頑張ってるけどおしいね。今回は少し運が悪かったね」などの 励ましの言葉 になると思います。 一方で、全く 期待を持っていない 場合はどうなるでしょうか。 「〇〇ちゃんには難しかったね」「苦手だから仕方ないよ」などの 勇気ややる気を挫く言葉 が出てきてしまうのではないでしょうか。 このような声掛けは、子供が次に 頑張る意欲を削ぎ、挑戦する気概を奪い 去ってしまいかねません。( ゴーレム効果 とも言われています) さらに 子供は親の顔をよく見ている ものです。 子供に対して 心配や不安を持っている親 は、子供が悪い点数を取った時にどのような顔をするでしょうか。 おそらく心の動揺を顔に出さないように、無理に体裁を取り繕い、顔が引きつったような状態で、お子様に向かい合うのではないかと思います。 子供はそういった親の表情や感情を敏感に察するものです。 そういった親の表情を見た子供は 自分の能力に対して不安を抱く ようになります。 自信を失った子供が新しいことや苦手な分野に挑戦する気概を持てるとは思いません。 子供に対する不安や心配は 何らかの形で 「あなたのことは信頼していない」というメッセージ を発してしまう可能性があります。 今は頼りなく見える子供もいつしか成長して自分の足で人生を立派に歩んでいくようになるものです。 お子様のことを 期待し、信頼し、見守ることが周囲の人には必要 な姿勢なのかもしれません。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせは下記までお気軽に! ・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) ・事業内容:岡山市(北区)にて「学童保育+塾」で子供が賢く育つサポートをしております ・所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓ノ町2-9 弓ノ町ビル201 ※岡山中央小学校徒歩1分 ・電話番号:086-238-6094 ・メール :gakudojuku@kasicojuku.com Previous Next
- 親は完璧? | 学童塾KASICO
< Back 親は完璧? コ ラ ム 2025年8月6日 親はどうあるべきか? 保護者の方々とお話をしていると、「親なのだから子どもの手本となるよう、完璧にきちんとしていなければいけない」というお気持ちを抱えている方が少なくありません。 もちろん、子どもが自立するまでの道筋をつけるのが親の役目ですから、そのような意識を持つこと自体は大切です。 しかし、その完璧さを追求するあまり自分に過度なプレッシャーを与えてしまい、親御さん自身が疲れてしまうこともあるのではないでしょうか。 実際、「親は完璧であるべきか」という点については、心理学の研究でも 完璧主義的な子育てが親子双方にストレスを与え、必ずしも良い結果を生まない ことが指摘されています(Russo, 2025)。 私の両親の例 少し極端すぎるとは思いますが、私の両親の例を挙げます。 正直なところ、私の親は完璧とは程遠い人たちでした。その一例を挙げると、 頼んだ用事をしょっちゅう忘れる 子どもに関係する説明会に来ても、一番前の席で居眠りしている 小学校低学年のころ私が勉強の質問をしに行っても、しばらく考えた挙句「ごめん、全然わからない」とギブアップする 懇談に来ても、「私にはわからないから、あなたが先生に答えてね」と全て丸投げしてしまう …こんな親でした。 でも、このおかげで「自分のことは自分でちゃんとしなければ、結局困るのは自分だ」という意識が、小さいころから自然と育まれたように思います。 一方で、小さいころから両親によく感心された言葉もあります。 あなたは私と違ってよくできるね あなたはしっかりしてるなぁ よぉ勉強するなぁ また、精神的に強く持つべきところ(「やられっぱなしにならない」「自分から行動する」「自分の言ったことや決めたことに責任を持つ」など)については、わりと厳しく言われた記憶があります。 振り返れば、「親は完璧」だなんて、我が家ではほとんど感じたことはありませんでした。 むしろ親はしょっちゅう間違える存在で、「自分がしっかりしてサポートしないと」と子ども心に思っていたほどです。 私の親はわざとそうしていたのかもしれませんが、今では、そういった態度で接してくれていたことをありがたく感じています。 親の不完全さと子どもの自立 こういった我が家の例は特殊に感じられるかもしれません。しかし実際の理論や研究でも、親が必ずしも完璧できっちりしなくても――むしろその方が――子どもが自立しやすいとする考え方があります。 心理学者ドナルド・ウィニコットは「Good Enough Mother(十分に良い母親)」という概念を提唱しました。彼は、親は子どもにとって「完璧すぎない」方が望ましいとし、完璧に子どもの要求に応じ続けるのではなく、あえて適度な不十分さを残すことで、子どもは小さな不満や失敗を経験し、それを自分で乗り越える力を学ぶとしています(Winnicott, 1965)。 この適度な挫折経験は、心理的回復力(レジリエンス)や自立心の発達にも役立つとされています(Seery et al., 2013)。 また、心理学者ブルーノ・ベッテルハイムもウィニコットの考えを発展させ、「良い親」とは「完璧な親」ではなく、 ほどよく不完全で子どもに自分で成長する余地を与える親 だと述べています。彼は「子育てを上手に行うためには、親は完璧な親になろうとすべきでないし、子どもにも完璧を求めるべきではない」と強調しました(Bettelheim, 1987)。 親の姿は、子どもの自己認識に影響を与える 親が自らの不完全さを認め、失敗も含めて受け入れる姿勢は、子どもの自己認識にも大きな影響を与えます。 たとえばアドラー心理学では、親が完璧を目指しすぎると、子どもも「失敗してはならない」と思い込んでしまい、自信を持ちにくくなると指摘されます(熊野, 2023)。 実際、Scientific Americanによるレビュー記事でも、 完璧主義的な親のもとで育った子どもは、失敗への過剰な恐れや自己否定的思考を抱きやすい ことが紹介されています(Russo, 2025)。 つまり、「親が完璧でなくてもよい」とする姿勢は、子どもの健全な自己肯定感を育てるうえでも効果的だということです。 そもそも「完璧な親」って何でしょうか? 私たちは親になったからといって、人間が魔法のように別人に生まれ変わるわけではありません。親もまた、一人の不完全な人間です。 ウィニコットが示したように、「親は完璧でなくとも『十分に良い』存在であれば、子どもは健全に育つ」とする考え方は、多くの子育てに悩む親御さんの心を軽くしてくれます(Winnicott, 1965)。 私もまた、自分自身の等身大の姿を見つめながら子どもに向き合い、人生の先輩として「ここは大事」ということや「ここはしっかりしなければならない」というポイントを伝えつつも、子どもが萎縮せず主体的に行動できるような親子関係を築いていくことが大切だと考えています。 おわりに 結局のところ、子どもの人生はあくまで子ども自身が切り開いていくものです。親は所詮そのサポート役にすぎません。 肩の力をもう少し抜いて、今しかないお子さんとの時間を、かけがえのないものとして過ごしていただけたら幸いです。 お互い完璧ではありませんが、それでいいのだと思います。 子育てを通して親も一緒に成長していければ、理想的なのかもしれません。 参考文献 Winnicott, D. W. (1965). The Maturational Processes and the Facilitating Environment . London: Hogarth Press. Bettelheim, B. (1987). A Good Enough Parent: A Book on Child-Rearing . Knopf. Seery, M. D., Holman, E. A., & Silver, R. C. (2013). "Whatever does not kill us: Cumulative lifetime adversity, vulnerability, and resilience". Journal of Personality and Social Psychology , 104(1), 129–143. https://doi.org/10.1037/a0031047 Russo, F. (2025). "How Perfectionism Hurts Parents and Their Kids". Scientific American . Retrieved from https://www.scientificamerican.com/article/how-perfectionism-hurts-parents-and-their-kids/ 熊野英一(2023)『子育て×アドラー心理学!「共同体感覚」を養うアドラー式子育て実践法』新聞科学研究所 お問い合わせ・運営情報 学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ) 岡山市北区にて、放課後の学びと安心を両立する「学童保育+塾」のサービスを提供しています。遊びや対話を通して“考える力”を育てる、少人数制の学習支援型学童です。 所在地 :〒700-0817 岡山県岡山市北区弓之町2-9 弓之町ビル201 ※岡山中央小学校より徒歩1分 電話番号 :086-238-6094 メール :gakudojuku@kasicojuku.com 公式サイト : https://www.kasicojuku.com ご不明な点やご相談などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。 Previous Next
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