

コ ラ ム
2025年2月6日
子供の少し心配な行動 その②
前回のコラム「指導したほうがいい? その①」に続き、今回も保護者の方と私で特に認識が異なることが多い子供の行動についてご紹介します。
※なお、本コラムの内容は私の経験に基づくもので、科学的な根拠があるわけではありません。参考のひとつとしてご覧いただければ幸いです。
① 宿題を合理的に進める(ズルに近い行為?)
「うちの子が丁寧に宿題をやっていないんです」というご相談を受けることがあります。
具体的には、
・漢字の部首だけを先に書き、後から右側をまとめて書く
・計算の式やイコールだけ先に書き、後から答えを埋める
・九九を順番にせず、1の位が同じところだけ先に埋めたりする
・となりに答えを置いてすぐ確認しながら宿題をする
といったやり方です。
確かに、一つひとつ順番通りに丁寧に進めたほうが「ちゃんと学べている」という安心感はあると思います。
ただ、私から見ると「合理的に宿題をしているなぁ」と感じることが多いです。
むしろ、退屈な宿題をどうすれば効率よく終わらせられるかを考えている点で感心することもあります。
もちろん、学校の授業で理解が追いついていない子にとっては、宿題は大切な復習の機会なので、丁寧に取り組むことが望ましいと思います。
でも、ほとんどの子(特にできる子)は学校できちんと学べているため、宿題を「つまらないもの」と感じがちです。そんな中で「いかに早く終わらせるか」を工夫するのは、そんなに悪いことではないと私は考えています。
(ちなみに、私自身も子供の頃はこんな感じで宿題をしていました。)
② すぐに手を動かさない(考えてから書く)
問題を解くとき、すぐに書き始めない子がいます。
周りから見ると「あまり理解できていないのかな?」「やる気がないのかな?」と心配になることもあると思います。
でも、中には
「本当にこれで合ってるかな?」
「さっきの問題と少し違う気がする…」
「この解き方で進めて、途中で詰まらないかな?」
と、頭の中でシミュレーションをしてから手を動かすタイプの子もいます。
私の経験では、こうしたタイプの子のほうが、学年が上がっても(特に高校以降)、対応できるタイプが多いように感じます。
なぜなら、勉強が進むにつれて「瞬発的に答えを出す問題」よりも「じっくり考えたほうが良い問題」が増えていくからです。
むしろ、あまり考えずにすぐに手を動かすタイプの子が、後々つまずく姿もよく見てきました。
「すぐに書き始めない=理解していない」ではなく、「考えてから書きたいタイプかどうか」を見極めて、温かく見守ってもらえたらと思います。
このコラムでは、私の考えが絶対に正しいと言いたいわけではありません。
ただ、「そんな見方もあるんだ」と思っていただき、お子さんの行動への心配やイライラが少しでも軽くなれば嬉しいです。
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