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文書問題(算数)が苦手

 コ ラ ム 

2023年1月22日

算数の文章問題が苦手!その原因は・・・?

まず上の画像の問題を解いてみてください。








































答えはもちろん、8人に4Lを分けるので、





4÷8 = 0.5 (L)





となります。







こちらの問題は令和3年度小学6年生の全国学力調査の問題なのですが、





正答率はなんと、55.7 %





算数の文章題が苦手という話は、昨今よく耳にしますが、ここまで正答率が低いことには、





さすがに驚きました・・・。





これだけの短い文なのに間違える原因は何なんだろうと考えてみましたが、





塾講師時代に中学生とのやり取りでこんな場面があったことが思い出されました。





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(数学の文章題を解いている生徒)




生徒:「文章題意味がわからない!解き方を教えてください。」





私:「まずは落書きでもいいから書かれている文の通りに絵を書いてみよう。そうするとだんだんわかってくるよ」





(少し考える生徒)





生徒:「何を書いたらいいかわからない!」





私:「長さが・・・で、それを3つにわけるんでしょ。そしたら1人・・・・mになるから・・・・」(絵を書きながら)





生徒「あ、そうか」



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こういったことは小学生相手でもよくあって、そのたびにまずは落書きでもいいから、絵を書いてみるようにとアドバイスをしていました。(実際に一緒に何度も書いていました。)





しかし、落書きレベルでも自分でイメージして絵を書けるようになる子はわずかで、ほとんどの子にはそれぞれの問題に対して統一した絵の描き方を覚えさせて、問題を解くよう指導をしていました。





このような方法は、問題の類型が決まっている高校受験までなら通用するし、実際に点数は上がるのですが、






初見の問題や、大学受験に対してはほとんど無力といっていいようなやり方です。






一方で、文章題を苦にしない子は、問題を読んだときに自分の頭でその具体的なイメージができており、






また、そのイメージを落書きレベルでも書き表してから考えることができていました。






私なども実際に問題を解くときは文字面だけを追うことは決してなく、頭で具体的なイメージをしながら解いています。






今回の学力調査の問題も、8人の人間と4Lのジュースを頭でイメージしてから解けば、






間違えることなどありえないといっていいような問題だと思います。






ただ、小学校低学年のうちは、やり方を覚えて計算式を作って解く、ということに重点が置かれすぎていることもあり、





数字だけを見て、知っている計算式に当てはめれば解ける、という短絡的な思考パターンが習慣化している可能性があります。






実際に”8”、”4“、”分けます”、という言葉から






8÷4= 2 (L)と誤答している子供の割合は36%もありました。






お子様が算数をやるときには計算式に当てはめて早く解くことを奨励するのではなく、






具体的なイメージはできているのか?」「式の意味は分かっているのか?」ということを、






重視することが、教える側/見守る側にとってまずは重要なのだと思います。






(力のつけ方など続きはまた別のコラムで)









●全国学力テスト正答率資料

令和3年度全国学力・学習状況調査報告書

(国立教育政策研究所)


https://www.nier.go.jp/21chousakekkahoukoku/report/primary_math.html







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