コ ラ ム
2022年7月1日
ついついレールを引きたくなる親
「ヘリコプターペアレント」
という単語を最近しばしば耳にします。
「上空を旋回するヘリコプターのごとく、子供のそばで管理、干渉し続ける親のこと」
を言うらしいです。
ここまではいかなくてもついつい子供のやっていることに手を出したり、リスクの少ない道を子供に代わって選んだりするようなことがあるのではないでしょうか?
幼少期や子供の命にかかわることなら仕方ないことだとは思います。
ただ子供が自分で物事を考え判断を行えるような年齢になってさえ、そのような親がいることには戸惑いを禁じえません。
例えば、高校生の進路選択の時、面談等で子供の大学を親が主導で決めている姿を見かけることがあります。
親は善意でやっているつもりなのでしょうが、子供が大学に入学して「この大学に入ったことは失敗だった」と子供自身が感じる場面がきたらどうでしょうか。
自分で決めた大学なら自分の選択の愚かさを反省し、学びと共に前を向いて進んでいけるでしょう。
ただ親に進路を決められていた場合、まず間違いなくそんな選択をした親のことを怨みます。
そこには反省や次につながる行動も起こりえません。
ただ親への不満と恨みのみが残ります。
これは大学選択という大きな選択の場面での話でしたが、日々の小さな選択でも同じです。
遊びを自分で選択したなら、けがをしたり失敗したとしても、次はどの遊びにするか、どのように遊ぶか反省し、次への学びとなります。
宿題や勉強も自分でするかどうか決め、怒られたり失敗したりすれば、自分のこととして反省し、次はどうするか考えるはずです。
良かれと思って親が決め、主体的にサポートするとこれらすべての学びが失われることになります。
そればかりか失敗すれば親のせいにし、恨み、次はもっといい選択をしてほしいと親への依頼心がますます募る可能性すらはらんでいます。
これでは子供の「自立」はままなりません。
頭がいい高校生に共通していたのは「自立」していたことでした。
選択の場面では自分で考えて判断し、失敗は自らのこととして反省し学びとします。
未熟な子供が選択するのですから、信じて任せると大抵は失敗します。
ただそれでいいのです。
失敗しても許して信じます。
そうするとまた失敗します。
それでも許して信じます。
ありのままのお子様を認めて信じて任せれば、数多くの失敗から多くのことを学び、たくましい人間に育っていきます。
もちろんアドバイスやフォローがダメというわけではありません。
そういったことは人生の先輩として惜しみなくするべきだと思います。
ただ最後の選択はあくまで子供自身に委ねてください。
子供は、よちよち歩きながらも立てるようになり、未熟ながらも日本語をしゃべられるようになり、何度もこけながら自転車にまで乗れるようになります。
そこには親の信じて待つ姿勢があったはずです。
もう少しお子様を信じて見守ってあげてもいいのではないでしょうか。
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