

コ ラ ム
2025年5月8日
子供は急に伸びる
日々、さまざまな子どもたちと接する中で、
「子どもの成長には一定の流れがある」と感じる場面が少なくありません。
もちろん、すべての子どもに当てはまるわけではありませんし、
ペースも到達点も個々によって異なります。
しかし、比較的よく見られる成長の過程というものはあり、
今回はその一例をご紹介できればと思います。
(あくまでも現場での経験に基づく内容ですので、ご参考までにご覧ください。)
まずは「慣れ」るところから
入塾して間もない1年生くらいの子どもたちは、
文字や数字の扱いに慣れていなかったり、
「間違ってもやり直せばよい」という感覚がまだ身についていないことが多くあります。
そのため、最初の段階では、繰り返し取り組むことで“慣れ”をつくることが重要になります。
そうした中で、「まず手を動かしてみる」という姿勢が少しずつ定着していき、
点数や解答の正確さにも変化が見られるようになっていきます。
試行錯誤できるようになると
ある程度慣れてくると、今度は試行錯誤しながら考える力がついてきます。
最初のうちは「できない」とすぐに手が止まりがちだった子も、
周囲の声かけや教室の空気感から影響を受けて、
粘り強く取り組む姿勢が見られるようになります。
こうした時期は、比較的順調に成長が見られることが多く、
通塾の頻度や取り組みの量に比例して、伸び方が加速する傾向も見受けられます。
この段階では、「まずやってみる」という行動が自然に出てくるようになっていきます。
その先にある“停滞期”
ただし、成長が右肩上がりに続くわけではありません。
ある程度の基礎が身についてきた頃に、
より複雑で難度の高い問題に直面し、思うように成果が出ない時期がやってくることも少なくありません。
これは、スポーツや勉強など他の分野でもよく見られる現象です。
• 集中力が途切れやすくなる
• 成果が見えにくく、やる気が下がる
• 少し後ろ向きになる日もある
といった様子が見られることもあり、
保護者の方から「最近伸び悩んでいる気がする」とご相談を受けることもあります。
ただ、この期間は決して“無駄な時間”ではなく、
頭の中でさまざまな試行錯誤を積み重ねている大切な時期でもあります。
「考え方」が少しずつ変わる
それでも、こうした期間を粘り強く乗り越えていく中で、
ふとした瞬間に“コツ”のようなものをつかむ子が出てきます。
ここでの“コツ”とは、単なるテクニックというよりも、
「なんとなく解く」から「どうすれば正解にたどり着けるか」を見通す力への移行です。
この段階では、「とりあえず解いてみる」ではなく、
「まず頭の中で筋道を立ててから取りかかる」という行動に変化していきます。
パズルにおけるヒントの見つけ方や、手順の省略、
必要な情報の取捨選択など、思考の質に変化が見られるようになるのです。
精度の向上
さらに、その後の取り組みを通じて、その論理の“精度”が高まっていきます。
試行錯誤の回数が減り、見通しを持って正解に近づくスピードが上がり、
似た問題への対応力も増し、思考の柔軟性や再現性が高まっていきます。
気づいた頃には、かなりの難問にも落ち着いて取り組み、むしろ難問を楽しんでいる姿が見られるようになります。
見守るという選択
こうした変化が見られるまでの期間には、個人差が大きく、
早くその段階に到達する子もいれば、じっくり時間をかけて育っていく子もいます。
ただ一つ確かなのは、取り組んできた時間や経験の積み重ねが、
成長の土台になっているということです。
表面的な結果だけで一喜一憂せず、
目に見えにくい変化にも丁寧に目を向けていくことが、
お子様の成長を後押しする大きな力になると私たちは考えています。
保護者の皆様へ
子どもの成長は、直線的に進むものではありません。
ある時は急に伸びたり、ある時は長く足踏みをしたりしながら、
それぞれのペースで着実に育っていきます。
当塾では、日々のパズルを通じて、
そうした変化の“兆し”を見逃さないよう心がけています。
「できるようになる日」は、誰にでも必ず訪れます。
その日を信じて、ぜひ焦らず見守っていただければ幸いです。
お問い合わせは下記までお気軽に!
・事業所名:学童塾KASICO(がくどうじゅくかしこ)
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