

コ ラ ム
2024年3月9日
統計調査からみる「勉強しなさい」という言葉
以前のコラムで、「「勉強しなさい」と言いますか?」
を書きましたが、「やはり勉強しなさいと言わないと心配だ」というお声をいただいたので、もう少しデータで捕捉したいと思います。
ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版 2011年)によると
「勉強しなさい」と子供に言うと
小学生では勉強時間が増えるが、中学生になる頃には逆効果になることが分かっています。
特に一番勉強してほしい中学3年生の受験期には、
「勉強しなさい」と言わない家庭のほうが、
1日あたり20分以上勉強時間が長くなる、ことが分かっています。
高校生のデータはありませんが、学年が上がるごとに差がついていっていることから、
さらに逆効果になることが推測されます。
確かに、自身の体験を振り返ってみても、私の周りで現役で難関大に合格した人の中で家庭で「勉強しなさい」と言われたことがある人はほとんどいませんでした。
「成績がいいから言う必要がないんでしょ?」とお思いの方もおられるかもしれません。
確かに、「勉強しなさい」と声をかけないご家庭のほうが、小1から中3まで一貫して成績がいいということが分かっていますので、その一面はあると思います。
(学年が上がるごとに成績の差は開くようです。)
ただ、一つ言えるのは、「勉強しなさい」と言っても、
勉強時間を増やす効果さえ疑わしい、上に
以前のコラムで述べたような様々なデメリットがあるということです。
【「勉強しなさい」と声をかけることによるデメリット】
① 勉強は親の課題であって自分の課題ではないという認識を身に着ける
② 勉強は親を安心させるためにするものであるという認識を身に着ける
③ 勉強はやっている姿を親に見せればいいものと考えるようになる
④ 親から強制されるように言われてやった結果、勉強が極度に嫌いになる
⑤ 親子関係が悪化する
勉強時間を増やしたい場合は、「ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版 2011年)」でも有効であることが分かっている
「勉強の計画を一緒に立てる」
「勉強の意義や大切さを伝える」
のような、子供の自律心を育む方向で協力してあげましょう。
ベネッセ教育総合研究所 第4回子育て生活基本調査(小中版 2011年)
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