コ ラ ム
2024年1月23日
「勉強しなさい」という言葉
宿題や課題を放置して遊んでいる子供を見ると、
ついつい、「勉強しなさい!」と言いたくなることもあるかもしれません。
ただ、私としてはこの言葉は子供に対して言ってほしくない言葉の一つです。
本コラムでは、「勉強しなさい」という言葉が子供に及ぼす影響について考えてみたいと思います。
「勉強しなさい」という声掛けで、得られるメリット(?)は大体以下のようなものかなと思います。
・ 子供がすぐに宿題や課題に取り組むかもしれない
・ 勉強に取り組む子供の姿を見て、親自身が安心できる
・ 子供の宿題や課題に進捗がみられるかもしれない
・ 宿題に取り組んで子供の成績があがるかもしれない
それに対して、考えられるデメリットは、
① 勉強は親の課題であって自分の課題ではないという認識を身に着ける
② 勉強は親を安心させるためにするものであるという認識を身に着ける
③ 勉強はやっている姿を親に見せればいいものと考えるようになる
④ 親から強制されるように言われてやった結果、勉強が極度に嫌いになる
⑤ 親子関係が悪化する
のようなものかなと思います。
はっきり申し上げて、デメリットの①~④を子供が身に着けてしまうと、勉強に対して子供が能力を発揮して、学力を成長させていくことがかなり難しくなってきます。
(高校受験程度までならかろうじて何とかなったりしますが、大学受験レベルになると致命的です。)
特にデメリット①や②や③のように、勉強が他人事になってしまうと子供が本気になって自発的に勉強に取り組むということはほぼ不可能といっても過言ではありません。
さらにデメリット⑤はかなり悲劇的で、縁あって生まれてきたお子様との関係が、勉強に関することで破綻してしまった例は枚挙にいとまがありません。
(最近では教育虐待として取り上げられたりすることもあります。)
じゃあ、子供が全く勉強しない場合どうしたらよいのでしょうか?
懇談でもよくお話しているのですが、結論としては
子供を信じて「放っておいてください」
無責任な、と思われるかもしれませんが、それ以外ないのです。
もちろん宿題を完全に忘れて遊んでしまっている子に「やらなくて大丈夫?」と声をかけてみたり、
勉強することの意義や楽しさを伝えることは、まったく問題ありません。
(むしろ推奨しています。)
現在の日本社会で生きている限り、「勉強したほうが得である」ということは、
中学生ぐらいになったころには十分に自覚できていると思います。
そのころには、親から言わなくても、子供自身が自分の将来を考えたときに「勉強したほうが得だな」と感じていれば、自発的に勉強に取り組むようになっているはずです。
「それじゃあ遅いんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、地頭さえしっかり育っていれば、進度が遅く内容も簡単な小学校や中学校の勉強で困ることなどほとんどないと思います。
(高校は自発的に家庭学習もやってないと厳しいですが・・・。)
本コラムは、私のこれまでの経験や考えから書いているので、もちろん異議やご心配もあるか思います。
(データによると80%以上のご家庭で「勉強しなさい」と言われているらしいので・・・。)
皆様の考えを否定するものではないので、お悩みの際は遠慮なくご相談いただければと思います。
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