コ ラ ム
2023年4月23日
学習の前に心の安定が大事
新学期となり環境も変わりバタバタとする時期だと思いますが、
お子様は落ち着いて過ごされているでしょうか。
新しい環境にもすぐになじみ楽しそうにしている子
新しい環境に不安を感じ落ち着いて過ごせない子
いろんなパターンが考えられると思いますが、
やはり学習には、安定した心で過ごせていることが何よりも大事になってきます。
人間の記憶力を担っている海馬には偏桃体が影響してくることがわかっています。(Yuji et al., 2004)
偏桃体は感情をつかさどるところですので、ここがポジティブに働いていると、
海馬が活性化し、記憶力もよくなります。
お子様が好きなことに熱中している時は驚くほどそのことを覚える、というのを経験したことがある方は多いと思いますが、これは偏桃体が海馬にいい影響を与えたことによります。
逆に偏桃体がネガティブな状態にあるとき、
つまり子供が不安や恐怖を感じている状態にある場合、
海馬は能力を十全に発揮できなくなります。
(いつも不安や恐怖を感じている虐待児の脳は海馬が委縮していることがわかっています。)(Tomoda et al., 2012)
したがって、学習には何よりもまずお子様の心の安定が重要になってきます。
では、どうしたら子供は心の安定を保つことができるのでしょうか?
何よりもまずは親が安定した心でドンと構えていることだと思います。
子供は外の世界でいろんなストレスを受けると安心を求めて親のところに帰ってきます。
これを受け止めて、寄り添ってあげると安心してまた外の世界に出ていきます。
そして、また怖いことがあると・・・・
と子供は外の世界で傷ついても親元で安心感を回復してまた挑戦しに出ていきます。
この場合の親の役割は子供の心の「安全基地」です。
安全基地が確かになっている子供は、多少のストレスがあっても見事にはねのけ、新しいことに挑戦してきます。
したがって、安全基地である親が不安や心配した心の状態にあると、子供は安心感を取り戻すことができなくなってしまいます。
子供は親のことをよく見ており、心の状態を敏感に察します。
お子様が帰ってきたときは何気なく接するのではなく、意識的でありたいものです。
Tomoda, A., Polcari, A., Anderson, M, C., Teicher, H, M.(2012) Reduced visual cortex gray matter volume and thickness in young adults who witnessed domestic violence during childhood. PLoS One. 2012;7(12):e52528. doi: 10.1371/journal.pone.0052528.
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