コ ラ ム
2022年6月15日
子供の呪いになる親の謙遜
「うちの子勉強があまりできなくて・・・。」
「あんまり運動が得意じゃなくて・・・。」
「算数がすごく苦手で・・・。」
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など、子連れの親同士の会話でこういった謙遜の言葉を耳にすることがよくあります。
こういった会話を耳にすると、しばしば心配な気持ちになります。
なぜなら、親のこういった謙遜は子供の一生を縛る呪いになりかねないからです。
まず、第一に子供は「自身を客観的に見ることが苦手」です。
自身を客観視する能力は小学3年生ごろから発達するといわれています。
したがって子供は自分がワガママなのかどうか自分ではわかりません。
第二に子供にとって「親からの評価は自身の自己評価」となります。
子供は自分を客観視することができないので、親から言われた言葉がそのまま自身への「自己評価」となります。
特に子供時代は親の謙遜を本心ととらえてしまいがちです。
こうして身についた子供時代の自己評価は一生続くことが多いとも言われています。
第三に、「人は自己評価に見合う行動をする」ということです。
人間は「これが自分らしさ」というイメージを持っています。
それに見合う行動をとり、結果的に自己イメージがさらに強固になります。
これを意識的に使う大人もいますが、子供は完全に無意識で自己評価に見合う行動をとるようになります。
例えば「算数が苦手」という自己評価が身についたお子様が、どのような行動をとるようになるのかイメージしてみてください。
【“算数が苦手”と思っている子】
算数の問題を間違える
↓
「やっぱり自分は算数が苦手なんだ」と思う
↓
「算数が苦手な自分は勉強してもどうせ解けないのではないか」と考える
↓
算数の問題を解くことに嫌悪を覚え、練習しなくなる
↓
算数の問題を間違える
では「算数が得意」という自己評価が身についたお子様はどのような行動をとるのでしょうか。
【“算数が得意”と思っている子】
算数の問題を間違える
↓
「算数が得意な自分が間違えるなんておかしい」と思う
↓
間違えた原因を探す
↓
原因を見つけて反省する
↓
算数の問題に正解する
こういった行動の差異は塾で見てきたお子様にもよく当てはまる現象でした。
もちろんこれだけ行動に差異があるので、その後の算数の成績が大きく違ってくるのは言うまでもありません。
普段何気なく使っている言葉の中にも、お子様を縛る呪いとなるような言葉がたくさんあります。
お子様の人生に大きな影響を与えるだけに日常で使う言葉は意識的でありたいものです。
MJV Fennell著, 曽田和子訳「自信を持てないあなたへ」
はせがわわか著, 「頭のいい子にする最高の育て方」
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