「ごっこ遊び」っていいの？

学童塾KASICOでは、自由時間にお子様がいろんな遊びをしていますが、

その中でも特に人気の遊びの一つであるのが、

「ごっこ遊び」です。

こちらの遊びは特に女の子がよくやっていて、

お店屋さん、お医者さん、お家遊び・・・などいろんなものになりきって遊んでいます。

小学校低学年の内はご家庭でもすることが多い「ごっこ遊び」ですが、

育脳の観点からはどのようなメリットがあるのでしょうか？

まず「ごっこ遊び」をするためには、その場にあるものを別の物に見立てて遊ぶ必要があります。

当学童塾ではもっぱらLaQで作品を作って、それを現実世界のいろんな道具に見立てて遊んでいるのですが、

これを行うには、想像してアイディアを生み出す力、すなわちクリエイティビティが求められます。（Russ SW., 2015）

また小学校4年生ぐらいまで他者の考えや気持ちを慮る客観的な思考を持つことが難しいといわれていますが、

「ごっこ遊び」で自分以外の色んな役を演じることで、相手の立場に立って考えるトレーニングを積むことができます。

実際に、ごっこ遊びが子供の社会性や感情のコントロールの発展を効果的に促すことも研究により分かっています。（Moore et al., 2008）

「ごっこ遊び」と聞くと幼稚なイメージを持たれるかもしれませんが、

遊びようによっては非常に高度な遊びです。

遊び全体のバランスを考えて、温かく見守っていただけたらなと思います。

Russ SW. Pretend Play: Antecedent of Adult Creativity. New Dir Child Adolesc Dev. 2016 Spring;2016(151):21-32. doi: 10.1002/cad.20154. PMID: 26994722.

Moore, M., & Russ, S. W. (2008). Follow-up of a pretend play intervention: Effects on play, creativity, and emotional processes in children. Creativity Research Journal, 20(4), 427–436.

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